怒涛の京都②美術館編「琳派美の系譜@西陣織あさぎ美術館」「陶芸家辻村史朗@美術館「えき」KYOTO」。

孤篷庵から、またも京都市バスで四条烏丸に。
Googleマップのおかげで、初めて行く場所での移動も
市バスを乗りこなせるようになった。
時間的にも、費用的にも、京都市内で、これは非常でかい。

行った先は、西陣織あさぎ美術館。
琳派美の系譜」の第二期を観に。
たまたま見つけて入った第一期がすごく良かったので、
第二期も来てみたのだ。

今回も客はワシ一人だったようだ。
「経営大丈夫?」と心配になるが、
自分のペースでゆっくり観られるのは、嬉しい。
おまけに今回は、タブレットまで貸してもらえた。
主要作品の解説をしてもらえる。
これで500円の入場料。
ほんまに心配にもなるが、やはり嬉しい。

展示作品、そんなに変わってる気もしなかったが、
やはり、美しい工芸を観るのは、何回目でも楽しい。
あ、説明忘れてました。

ここは、西陣織の作品を展示する美術館で、
今回は、本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳などの
いわゆる琳派の超有名作品を西陣織で再現した作品が並んでる展覧会なのでした。

光る糸で織ったコーナーは、前と一緒やと思うけど、
何度観ても圧倒される。

高松塚古墳!!
剥落部分まで忠実に!

タブレットの説明のある作品には、タイトル説明の上にナンバリングしたサインがある。
たいへん勉強になった。

西洋画コーナーも素晴らしい。

前回は自撮りしなかったので、今回は挑戦してみた。
やっぱり、下手。
視線の外し方がざ〜とらしい。

最後にグッズコーナーがあるのだが、
他にお客さんいなかったからか、
係の方がゆっくり、いろいろ説明してくれた。
西陣織の布を売ってるのだが、
着物などを作った残りの部分らしく、
破格なんだそうだ。
確かに、ワシから見ても安い気はした。
と言っても、ワシに何が作れるわけでもなし。
残念ながら購入は見送る。
ここは、美術館に入らなくても行ける場所なので、
もし、豪華な織物を安価で欲しい、という方がいらっしゃったら、是非!
まあ、入場料も安いし、四条烏丸交差点から100メートルあるかないか、
という交通至便な場所にあるので、
時間潰しとかにも是非ご利用頂きたい、穴場美術館です。

この美術館、出たところに地下鉄烏丸線四条駅への階段がある。
ほんま便利。
次は地下鉄で二駅移動して、京都駅の美術館「えき」KYOTOの「陶芸家 辻村史朗」展に。

辻村さんは陶芸家には珍しく、師を持たず、
全て独学で陶芸を極め、世界的にも評価されてる陶芸家だ。

なので、モノによっては、備前だったり、伊賀だったり、志野だったり、
粉引だったり、赤だったり、黒だったり、
作風も、場所や手法にこだわらない。

どの作品にも、プリミティブな力強さがあるのだが、
決して野卑にはなることはない。
美しさと荒々しさを併せ持つ、稀有な存在やなあ、と思う。

美術館「えき」KYOTOは、いつも展示に工夫を凝らしていて、
この展覧会も、基本的には、仕切りがなく、
すぐ近くで鑑賞できた。
ガラス越しではなく、匂いが漂ってきそうなくらいの近くで観て、
なんか辻村さんの体温が感じられるような気がした。
ひとつ困ったのは、ここまで近寄れると、
どうしても触ってみたくなることだ。
なんとか我慢したけどね。

その欲望は、グッズコーナーで満たされた。
ぐい呑みなど、辻村さんの作品が売ってたので、
触ってみた。
ああ、やっぱりなんか温いぞ。
人間を感じるぞ!
まあ、ワシが買えるような値段ではないのだが。

そのグッズコーナーで知ったのだが、
辻村さんの展覧会、並行して祇園のZENBIでもやってるらしい。
こっちにも行かねば!


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