日本の今も考えてみようと思った。映画「明日になれば~アフガニスタン、女たちの決断~」。

力強い映画だった。
抑圧されながら、心の中までは支配されない女性たちの、
芯の強さに、美しさを感じる映画「明日になれば~アフガニスタン、女たちの決断~」を観てきた。
立場の違う3人の女性たちが出てくるオムニバス映画だが、
どの女性たちにも強さと美しさを感じた。
女性たちも美しかったけど、画面も音楽も、抑制の効いた、
美しく、知的な音楽だった。
アフガニスタンの文化レベルの高さを感じる。

アフガニスタンといえば、タリバンだが、
この映画に直接的にはタリバンは出てこない。
あくまで、日常生活の中で、抑圧される女性たちを描いている。
それだけに、今以上に女性を閉じ込めようとするタリバンへの
強いメッセージになってるのではないか、と思った。

ワシが思う以上に男性と女性の立場が違ってるんやなあ、と少し驚いた。
「ありえない」と思ってしまうタリバンが支持されるのは、
こういう長年の男性優位社会が根底にあるのかもしれないなあ。

ちょっと前に観たインドの「グレート・インディアンズ・キッチン」を思い出した。
この映画も、ワシの常識ベース観てると「こんな時代もありました」という
昔を描いた映画に見えてしまうのだが、
スマホ使ってたりの場面があって、
「今の話なんや」と我に返ったりするのだ。

どちらの国も伝統的に男尊女卑の気風があるのだろうが、
こういう映画が制作されるくらいには、そのことをどうにかしなきゃ、
という気運もあるってことなのかな。

男性たちは、自分が女性を抑圧してることに、なかなか気づかない。
今までずっとそうだったから。
「当たり前」と思っているから。
女性が「おかしない?」と声を上げることの大切さを強く感じた。

日本でも、ここまで極端じゃなくても、男性が「当たり前」と思って、
女性に押し付けてることが、いっぱいあるんだと思う。
自分のことも見直さなきゃな、と思いながら、映画を観終わった。

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