映画「グレート・インディアンズ・キッチン」。

明けても暮れても、炊事・洗濯・掃除。
家から出られるのは、夫同伴のときだけ。
とにかく朝から晩まで結婚したばかりの新妻が
料理をメインに家事に明け暮れている映画であった。
家事嫌いのワシには、ほんま地獄のような日々に思えた。

インドのカースト制度についても、知識として知っている程度だが、
男女間の差別が、こんなにあるとはまったく知らなかった。
滑稽とも思えるくらい、それを執拗に描いたのが、
インドのケーララ州を舞台にした映画「グレート・インディアンズ・キッチン」。

妻は、給料もらえる分、召使いの方がマシかも、と思えるほど、働かされて、
観ているうちに「これっていつの時代の話?」と思ってしまうのだが、
ときどき携帯電話やパソコンが出てきて、
「ああ、今の話なんだ」と目が覚めたような気分になるのであった。

夫は、そういう妻の苦労を意にも解さないのだが、
別にこの夫が封建的、というわけではなく、
どちらかと言うと、進歩的な面もあるのだが、
こと妻の役割については、そういうものと自然に思っている。
しかも、このケーララ州というのは、インドの中では先進地域で、
女性の社会進出も進んでる地域らしい。
他の地域のことは、推して知るべし、なんだろう。

映画観てて、思ったのは、
差別というのは、差別する側に、その自覚がなくても、
なにか、努力で変えようのない条件で、
平等な機会が失われてる状況では、
既に発生してるものなのだなあ、ということ。

知らず知らず、自分が差別してる側になってないか、
今まで以上に、チェックしなければ、と褌締め直しました。
してないけど。

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