事実を見つめなければ。映画「ゴースト・フリート」。

こんな嘘みたいな話が現代に存在するのだろうか。
しかも、それは遠い国の、ワシらと関わりのない話ではなく、
好きな人は毎日のように口にするツナ缶や、
キャットフードと繋がってる話なのだ。

映画「ゴースト・フリート」は、安価な労働力のために、半ば騙されて、
どこかもわからない海の上で、逃げることもできずに、
まともな報酬もなく、奴隷のように働かせ続けられる漁業労働者のドキュメンタリー。

人は、ここまで残酷になれるものなのだろうか。
同じ人間の命を命と思わず、労働に対して報おうとも思わない。
そんな自分が搾取してる人たちと、同じ船の上で、
何日も何日も寝食ともにできるものなのだろうか。
被害者の立場はもちろんだが、加害者の立場を想像しても、
ワシは、気が狂いそうになった。

しかし、そう言いつつも、ツナのおにぎりが好きな自分もいる。
エビだって大好物だ。
日本はタイからの水産物輸入世界第二位らしい。
彼らが命を削って獲った水産物を、ワシが口にしてる可能性は限りなく高い。

先日観た「メイド・イン・バングラデシュ」と
同じ種類の苦味を感じた。

ワシの生活は多くの人の犠牲の上で成り立っているのか。
その犠牲を少しでも少なくするには、どうしたらいいのか。
皆目わからない。
せめて、一人でも多くの人に、
この事実を知らせたい。

ということで、この感想を書いてます。
お読み頂いた方、是非、この映画をご覧ください。

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