こんな時間を夢見てた。晩酌@旧邸御室。

旧邸御室に来るのは二回目。

前に来た時、気になるチラシを持って帰ってた。
この素晴らしい庭観ながら、酒が飲めるだと!
美酒楽庭のお知らせ

友だちを誘って予約開始日を待って電話するが、土日は、ものすぐに予約満杯になったらしい。
諦めかけるが、平日なら空いてると教えてもらう。
京都でも少し市街地から離れてるので、大阪で働く友だちは、流石に平日は無理だろう。
じゃあ、一人で行ってみるか。
と思った途端、一人で行く方が正しいように思えて来た。

で、当日。
この前に行ってた東本願寺からバス一本で来れた。
ワシ、ついてますわ。(40分くらいかかったけど)

夏場なので、まだ十分に明るい。

通されたのは、大広間の縁側。
なに〜〜!こないだの公開の時は、けっこう人が多くて、
並んで観たあの庭を、4時間近く、真前に座って眺められるだと!
しかも酒飲みながら!
こんな優雅な飲み方、絶対生まれて初めてやん。
ほんで、いつかやってみたかったやつやん!

調度品や、照明も、完璧に素晴らしい。

これがワシの席。
虫の音が聞こえてくる。
これを極上と言わずして、何を極上と言う。

料理は、サラダバーが取り放題、お酒も特別なもん注文しなければ、飲み放題。
プラス3品が頼める。
サラダバーもすごく充実してて、何を食っても美味い。

まずは、ビール、そして冷酒。
もうたまらんばい!となぜか九州弁で嘆息。

メニュー料理は、揚げ浸し茄子に、豆腐の味噌乗せ。
おお!茄子には万願寺とうがらしがついてるやんけ!好物。
量もけっこうある。
「足りるかな?」思ってたけど、「食い切れるかな?」に変わった。
三品、いっぺんに注文しなくて良かった!

庭も建物も好きなので、いろいろ回ってるが、
観光でできるのは、こういうとこの見学オンリーがほとんど。
たまにお抹茶とお茶菓子出してくれるとこもあるけど、
ワシがやってみたかったのは、かつて、こういうとこに住んでた人のように、
この景色観ながら、暮らすように過ごすってことやったんやな、
と改めて実感する。
暮らす中には、当然晩酌もあるであろう。

夕焼けの時間になって来たので、庭を散歩。
最後の写真、谷間のようになってるとこにある山が小倉百人一首で有名な小倉山かな。

夕暮れ時、蝉の声が、クマゼミからヒグラシに変わる。
少しの間、共演あり。

ライトアップタイム。
明かりが灯った途端、
今までと全然別の表情が現れた。
まるで生き物みたい。

隣のご夫婦、聞こえてくる会話からすると、芦屋からいらっしゃってるらしい。
「遠いので」とライトアップをご覧になったら、早々にお帰りになられた。
しばらく、ワシ一人の時間を楽しむ。

その後、お店の方とお話、いろいろさせて頂けた。
この庭のオーナーになった経緯、
維持する大変さ、お酒が好きなので、こういうことやってみようと思ったことなど、
けっこう込み入ったことまでお話して頂く。
しかも、そのお話が、ぜんぶ合点の行くことなので、
すごく気分がいい。
やっぱり、気持ちを整理して、覚悟を決めないと、
こういう場所の維持ってできないんやな。

そして料理への気持ちも「よくあるビアガーデンみたいになりたくない」と
きちんとしたものを用意してるらしい。
うんうん!味も量も申し分ないです。
と、三品目、極上のイカのガーリック炒めをつつきながら思う。(写真撮り忘れ)

このサービスを始められたは五年前らしい。
去年、一昨年は、開催できなかったけど、
今年、久しぶりに開けた。
そして、なんと、お一人様は、ワシが初めてやったらしい。
幸い、この日は他のお客さんも少なかったので、
初めて、こういう縁側で庭に向けたテーブルセッティングにしたらしい。
やっぱり一人で来て正解やったんやな。
むちゃくちゃ光栄でありました。

お店の方が、お仕事に戻られた後、思い出す。
「こういう完璧にワシ好みの場所で、
酒飲みながら、好きな音楽聴いてみたかったんや」。
小さな音でスマホから、音楽流そう。

「なんだ?ワシは今、何聴きたい?」。
問いかける。
ベルベットアンダーグラウンド の「サンデーモーニング」だったのは、意外だった。

続いては「キャンディセイ」だった。

めっちゃ合うやん!
ルー・リードの声聴きながら、
庭観てると、松の一葉一葉が、
さっきとは違うものに見えて来る。
さっきまでは、ただの風景やったのに、
いきなり話しかけてくる気がする。
うぜーよ!
でも、ありがとう!!
めちゃくちゃ贅沢な時間だった。

二曲聴き終わったけど、
まだ時間があった。
もう一曲聴こうか。
脳内ルー・リード探索。
「あ、今、もうルー・リードでここで聴く曲はは残ってないな」。

別で探すことにする。
「ワシは、今、何が聴きたい?。
もう一度聴いてみる。
思いもよらず、ワシに降ってきたんは、
カニコーセンであった。

「目黒川」。
かくして、文化財に指定されるレベルの素晴らしい建物に、
カニコーセンの声が響き渡ったのであった。
ワシ以外、誰も聴いてなかったけど。

去り難い気持ちだったけど、もう閉店の時間だった。
すごくええ気分にさせてもらえたので、迷惑をかけたくない。
ちゃんと閉店時間少し前に店を出る。

酔い覚ましにプラプラ嵐電まで歩く。

ほんま、贅沢で夢のような時間やった。
またぜひ来たい。
ひとつ、やり残したことがあった。
まあ、多分できへんねんけど。
この建物には、庭に面した大きな窓のお風呂があるのだ。
あの風呂に入りながら、酒飲めたらなあ。
夢は尽きない。

そして、家に着く頃、ちょうど酒が冷めて、
ゆっくり風呂に入り、
極上の眠りについたのであった。

ワシの目指すところは、ダメ風流人か。
意外と杜甫に近いか。

「とほ」と打つと「徒歩」より先に「杜甫」が変換候補に来た。
以心伝心ですわ〜・嬉しい。

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