最期まで医者だった男の物語。映画『劇場版「荒野に希望の灯をともす」』。

アフガニスタンに用水路を作り、凶弾に倒れた医師、
中村哲さんのドキュメンタリー映画『劇場版「荒野に希望の灯をともす」』を観てきた。

観終わって思ったのは「中村さんは、ずっとずっと、亡くなるその瞬間も、
もしかしたら、亡くなってからも、お医者さんだったんだな」ということ。
病気や怪我を治すだけが医者ではない。
その原因を取り除くも医者なのだろう。
中村さんの作った用水路で、今では65万人の命が支えられているらしい。
そして、用水路建設、その後の耕作は、
それまでは、食うに困って傭兵になってた人にも、職業を与えたらしい。
言うまでもなく、戦争も、大きな死因のひとつである。
その戦争を縮小することも、中村さんにとっては医者としての仕事だったのかもしれない。

中村さんの言葉でいくつか印象的な言葉があった。
「復讐」という言葉が中村さんの口から出て、驚いたのだが、
ご自分のされることを「理不尽に対する復讐」と言っておられた。
なるほど。
人に対する復讐は、復讐の連鎖を産む。
それに対抗する手段は、貧困の原因をなくすこと、
それが「理不尽に対する復讐」なのだな。
近しい人が亡くなると、人はどうしても、
その原因を何かに向けたくなってしまう。
それが同じ人に向かうと、憎しみの連鎖が起きる。
中村さんは、復讐の矛先を、貧困の原因に向けた。
「復讐」という言葉を否定するのではなく、
矛先を変えることで、その言葉は憎しみを生む言葉ではなく、
誰もが微笑む社会の実現に向かうことになった。
素晴らしい。

そして、もうひとつ。
「僕らにとっての『平和』は理念ではなく、武器なのです」
(というようなこと)を言っておられた。
アフガニスタンのような状況下では、
さきほど書いたように、食うに困った人たちは、銃剣を取り、
戦いに参加する。
そして戦線は拡大する。
彼らが、銃剣をツルハシに持ち替えて、用水路を掘る時、
その力は、平和に向かい、結果的に戦線は縮小する。
実践してる人の言葉は、こんなに強い。

中村さんは、倒れられた。
だけど、遺されたものは多い。
用水路、アフガニスタンの医療を支えるペシャワール会、
何より、その遺志。。

ワシも、何かせずにはいられなくなって、
とりあえず、ペシャワール会の会員になることにした。
ペシャワール会ホームページ



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