結局、何があぶり出されたのか。映画「裸のムラ」。
※ネタバレあります。否定的な意見あります。
これから観ようとしてる方は、ご注意ください。
予告編で思わず笑ってしもたんで
「予告編で笑ったら負け。観る」という自分ルールを作ってるワシは、
映画「裸のムラ」を観に行った。
保守王国石川県に君臨する失言続きの在職期間日本最長の知事、
バンライファー、ムスリム、
取り上げる人たちが面白い。
何かが見えて来そうな予感が、予告編から立ち上っている。
![](https://bridgebybridge.net/wp-content/uploads/mv_n1684.jpg)
う〜む、予感に終わってしまった気がする。
ワシの読み込みが浅いのか。
ちょっとハードル上げすぎたのか。
三者の生活や人生の接点が、全然見えてこない。
つまり、羅列したようにしか見えない。
ということは、三者を並べることで見えてくると思ってた
石川県の特殊性や個性みたいなものが見えてくるわけでもない。
なんだか面白いことが起こりそうな気分は、ずっと持続するのだが、
結局、何も起こらなかったという印象。
「肩透かし食らって、ガックリ」というのが、
観終わったときの素直な感想でございます。
音楽は、いい!面白い。
始まる時からレゲエで、意表を突くし、
和太鼓ありーの、アフリカンなリズムありーので、
ますますおもろいことが起こりそうな気がする。
その音楽で刻むような編集もキレがあって面白い。
けど、結局、何を見たのか、
石川県の、どんな面が浮き彫りになったのか、
全然わからなかった。
おもろかったのは、多分「ワシって、ユーモアあふれてる」と
自認しているであろう知事さんが、そんなおもろなくて、
滑ってるのに、周りが忖度して笑ってあげてる感じかな
(ワシの個人的な印象です)。
そして、石川県には、その勘違いユーモアの親玉みたいなあの人がいるのだ。
あの人、森喜朗さん。
その森さんも出て来て、快調に滑りまくり、
周りは順調に忖度しまくる(ワシの個人的な印象です)。
その様子は、確かに面白かった。
バンライファーの家族のやりとりも面白いし、
ムスリムの置かれてる複雑な状況も興味深いのだけど、
観終わって思ったのは「だから、何?」ということであった。
「それは自分で考えてください」ってことなのかな。
う〜む、悪いけど、そこまで興味はないかな。
公式ページの言うような「日本の縮図」ってのも、
あまり感じなかったし。