結局、何があぶり出されたのか。映画「裸のムラ」。

※ネタバレあります。否定的な意見あります。
これから観ようとしてる方は、ご注意ください。

予告編で思わず笑ってしもたんで
「予告編で笑ったら負け。観る」という自分ルールを作ってるワシは、
映画「裸のムラ」を観に行った。

保守王国石川県に君臨する失言続きの在職期間日本最長の知事、
バンライファー、ムスリム、
取り上げる人たちが面白い。
何かが見えて来そうな予感が、予告編から立ち上っている。

う〜む、予感に終わってしまった気がする。
ワシの読み込みが浅いのか。
ちょっとハードル上げすぎたのか。
三者の生活や人生の接点が、全然見えてこない。
つまり、羅列したようにしか見えない。
ということは、三者を並べることで見えてくると思ってた
石川県の特殊性や個性みたいなものが見えてくるわけでもない。
なんだか面白いことが起こりそうな気分は、ずっと持続するのだが、
結局、何も起こらなかったという印象。
「肩透かし食らって、ガックリ」というのが、
観終わったときの素直な感想でございます。

音楽は、いい!面白い。
始まる時からレゲエで、意表を突くし、
和太鼓ありーの、アフリカンなリズムありーので、
ますますおもろいことが起こりそうな気がする。
その音楽で刻むような編集もキレがあって面白い。
けど、結局、何を見たのか、
石川県の、どんな面が浮き彫りになったのか、
全然わからなかった。

おもろかったのは、多分「ワシって、ユーモアあふれてる」と
自認しているであろう知事さんが、そんなおもろなくて、
滑ってるのに、周りが忖度して笑ってあげてる感じかな
(ワシの個人的な印象です)。
そして、石川県には、その勘違いユーモアの親玉みたいなあの人がいるのだ。
あの人、森喜朗さん。
その森さんも出て来て、快調に滑りまくり、
周りは順調に忖度しまくる(ワシの個人的な印象です)。
その様子は、確かに面白かった。

バンライファーの家族のやりとりも面白いし、
ムスリムの置かれてる複雑な状況も興味深いのだけど、
観終わって思ったのは「だから、何?」ということであった。
「それは自分で考えてください」ってことなのかな。
う〜む、悪いけど、そこまで興味はないかな。
公式ページの言うような「日本の縮図」ってのも、
あまり感じなかったし。

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