戦って得たものは、強い。映画「あのこと」。

※ネタバレあり

「時間潰しにちょうどええ」と思って、映画「あのこと」を観たが、
そんな軽い気持ちで観て、申し訳なくなるくらい、
ズシンと来る、重量級の骨太映画だった。

何より、ワシの生まれた1960年代「人権の母国」と言われるフランスで、
人工中絶が犯罪だったということに衝撃を受けた。

これ以上ない逆風の中、
主人公は、一人で戦う。
と言うか、友だちも、妊娠相手も、
怖気付いて、彼女を避けてしまう。
孤独な戦い。
強い人間やなあ。
ひるまない彼女は、やっと協力してくれる人を見つけ、
突破口を開いていくのだが。

映画を観てる時、確かに自分が主人公になったかのような錯覚を覚えた。
その都度、ワシは、諦めちゃいそうになるのだが、
主人公は諦めずに、突き進んでいく。
だから余計に、この人物の強さが感じられるんやなあ。

ここまでの逆風にあなたは耐えられるのか、
ずっとそのことを問われてるような映画やった。

フランスって、こうやって、ひとつひとつ権利を勝ち取ってきたのか。
与えられたものより、自ら戦って得たものは、そら強いわ。
だからこそ、フランスは「人権の母国」と言われるほど、
人権意識の高い国になったのかもしれない。

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