沖縄だからこその説得力。映画「ボーダレスアイランド」。

映画「ボーダレスアイランド」は、沖縄と台湾の共同制作、
台湾で暮らす女の子が、父の面影を追いかけて、
旧盆の日に、沖縄の離島に渡り、
あの世とこの世の狭間に迷い込む物語。

というと、ファンタジーのように聞こえるけど、
沖縄という場所では、それが半分ファンタジー、
半分現実のようにも思えてしまう。

部分部分では、やや雑で、練りの甘さも感じるところもあったけど、
沖縄でなら成立する世界を描いてたし、
沖縄ならではの死生観を感じる描写もあったりで、
しっかり沖縄を感じさせてもらえた。

けど、あの執拗なゾンビシーンって、いるのかね。
まあ、あれはあれで「台湾らしい」って気も少し、したが。
(沖縄のシーンだけどね)

観終わって思ったのは、
「これは親子の再生の物語」なんやなあ、ということかな。
いろんな親子が、それぞれの親子関係を確認し合い、結び直す。
祖先崇拝の強い沖縄という土地で、
その沖縄でも祖先崇拝が一番色濃く出る
旧盆の三日間を舞台にしたことは、
すべてベクトルが同じ方向を向いていて、
素晴らしい、と思った。

だからこそ、ゾンビはいらんのちゃうかなあ、と
余計に感じたのもあるんだけどね。
ゾンビだって、誰かの子どもだったわけなので。

一番「観て良かった〜〜!」思ったのは、
今や沖縄のおばあの代表、吉田妙子さんの
若いイケメンさんとのロマンチックなラブシーン。
妙子おばあ、可愛かった!

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