BBBムービー「私、オルガ・ヘプナロヴァー」。

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なんとも言いようのない、苦味が口に残る映画だった。
主人公の気持ちがわかるわけではないし、
その行動を正当化しようとも思わない。

ただ、自分も含め、誰もが、こういう闇に堕ちることは、
考えられないことではない。
それは、思った。
その時、自分を正当化する理由は、
自分が神にとって変わること、
それしかないのかもしれない。

実話が元になった話らしいけど、
その誰もが堕ちるかもしれない闇は、
元になった話の時代より、大きくなってる気がする。
少なくとも、この日本では。

それにしても、すご役者さん見つけてきたもんや。
整った大人っぽい美形の顔に、
小学生のようなヒョロヒョロの体格。
このチグハグさが、
主人公の精神状態や、心の成長度合いを的確に表してる気がした。

ほとんど声を上げない主人公が、
最後に喚く。
自ら望んだはずの刑に向かう場面でわめく。
この時、初めてこの少女の心と体が一致して、
初めて、一人の人間としての声を出したように思えた。

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