この映画だけは、満員の劇場で観たい気がしました。BBBムービー「めんたいぴりり〜パンジーの花」。

公式サイト

見事。
むちゃくちゃ期待して観に行ってしまったのだが、
その期待をさらに超えて、笑わせてもらった。
泣かせてもらった。ドキドキさせてくれた。

このシリーズを観てるとき、一番嬉しいのは、
普段ややこしいことばかり考えて、屈折してて、
自分であまり好きになれない自分が、
この映画の間だけは、すげえ素直でまっすぐな人間になれる
(なれてなくても、なったように思いはできる)
ことなんかもしれん。

ひとつひとつのシーンに、
心から笑い声あげて、
本気で涙して、
「どうなるんやろ!」と自然にハラハラしてる自分に気づく。

今回は中でも、やはり自分と同年代で、
やはり同じく独身の設定の八重山さんに
むちゃくちゃ思い入れしてしまった。
あのシーンでは本気で「八重山さん、かっこいい!」と
叫びそうになった。
ちょびっと涙、浮かべながら。
けど、すごいなあ、と思ったのは、
そのかっこいいシーンで終わるのではなく、
その後、テーブルに突っ伏す情けないシーンまで
描いているところ。
「そらそうやろな。頑張って頑張って、自分の正義、通しても、
心が、それと同じところにいるかどうかは、別の問題やもんな」と思った。

今回、ストーリー以外のところで「おもろいな」と思ったのは、
時代設定の置き方。
基本的には、スタート時と同じ、明太子が普及していく、
戦後の博多なんやけど、
小物とか、町の風景とかは、あえてその時代にこだわり過ぎず、
ある意味、時代考証とか無視して、不自然にならん範囲内で、
今の景色を取り入れてるような気がした。
(大吉さんのシーンは、また別)
ある意味、サザエさんやちびまる子ちゃん的、
時代設定の自由さを手に入れたような気がする。
これで、ある意味、永遠にこのドラマ、続けられるやん!
と、嬉しくなった。

ワシは人混みが苦手なので、だいたい、
平日の早い時間に観に行って、
両隣の席が空いてる状態で映画を観るようにしてる。
今回もそうしたのだが、
この映画だけは、もっとお客さんがいっぱい入ってて、
シーンごとに笑い声や、すすり泣く声、
時にはスクリーンの中の人への
ツッコミなんかが聞こえる劇場で観ても良かったなあ、
と思った。
それは、昔、毎年正月に観にいく寅さん映画にワシが求めていたものでもある。

残念やったのは、映画館には、パンフレットを含め、
グッズが置いてなかったこと。
ワシが、むちゃくちゃ欲しかったのは、
前の映画公開の時とか、過去二回ぐらい発売されたと思うんだけど、
ふくのや店主の言葉中心にまとめた「週めくり(週替わりカレンダー)」。
あれ、フライング見しないよう我慢してて、
毎週、むちゃくちゃ楽しみにめくっていたのだ。
あれ以来、週めくり、毎年買ってるのだけど、
めんたいぴりりほど楽しみなものには巡り合ってない。
どうか、また発売して欲しい。
なんなら、ご教訓カレンダーみたいに、
「ふくのや店長が言いそうな名言」を、一般から募集してでも、
毎年発売して欲しい、と心から願っております。
スタッフの皆さま、ご一考のほど、よろしくお願いします!

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA