舞台はウクライナのドネツク州、ではなく、人類が住むすべての世界、なのかもしれない。BBBムービー「世界が引き裂かれる時」。

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これはロシアがウクライナに侵攻する2022年の8年前の2014年を舞台にした映画。
ということは、このドネツクに住む人たちは、
もう9年以上、この戦争状態を生きてる、ということなのか。
そう、これは紛れもなく戦争だ。
しかも、ひとつの民族を親ロシアと反ロシアに分断して、
家族の中にも、境界線を作ってしまう、
悲惨な戦争の物語だ。

なのに、その舞台となる世界は、とてつもなく美しい。
家や飛行機の残骸や、噴煙さえ、なければ。
つまり人間さえいなければ。

何か象徴的な寓話を観たような気分になる映画だった。
これは、ウクライナやロシアに限った話ではない。
世界各地で、人類が絶え間なく続けている民族や人種の諍い、
すべてのことを語った映画だと思う。
いつか、この映画が、意味をなさない世界が訪れますように。

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