浪曲って、こんなにグルーヴィーやったんやな。BBBムービー「絶唱浪曲ストーリー」。
浪曲、ほとんど生で聴いたことないし、
ちゃんと調べたこともなくて、
全くわからんのやけど、
むちゃくちゃ楽しめた。
まずは、浪曲師の港家小柳さんと曲師の玉川裕子さんの、
歌や語りと三味線の名人芸コラボが面白くて、引き込まれた。
全然知らんかったけど、ほんまに二人で創る演奏なんやな。
しかも、楽譜があるわけではなく、
浪曲師のクセやタイミング、曲師が見計らって、付いて行ったり、
時には先回りして合わせてるんやな。
ある意味、ジャズやんか。
浪曲師の語りは、ときにラップやったりもするしなあ。
音楽としても、相当おもろい気がした。
素人のワシにもわかるほど、港家小そめさんが、
映画の中で成長していくのが面白かった。
最初は「師匠の小柳さんのとは、別もんやな」思ってたんやけど、
だんだん、近づいて行って、でも同じにはならなくて、
小そめさんの浪曲になっていくのに、感心してもうた。
小そめさんの成長観てる途中で、
「ああ、これはグルーヴが出てきたんや」思った。
洋の東西問わず、大衆音楽に一番必要なんはグルーヴかもしれんなあ、思った。
ちょっと面白かったのは、
小柳さん、浪曲やってる時とか、確か東京にいる時は、
切符のいい江戸っ子言葉なのに、
地元の犬山に戻ると、少し関西弁混じること。
映画の途中、主に犬山で過ごすようになったあたりで気づいたので、
東京でも素のときは関西弁出てたんかもしれんけど。
浪曲はもちろんおもろいし、小そめさんが浪曲やる前にやってた、
ちんどんの音楽も、めっちゃ楽しかった。
ラスト、エンドロール入る前ののワルツがすげー良かったんで、
あとで音楽誰がやってるのか調べたんやけど、わからず。
あのワルツ、もう一度、聴きたいなあ。