なんだか凄い衝撃でした。BBBムービー「悪い子バビー」。
めちゃくちゃおもろかった。
こんな映画が30年も、日本で公開されてなかったとは。
古さは一切感じない。
今年制作の映画、と言われたら、そう思うに違いない。
なんだか強烈にパンクだったなあ。
主人公が、紅顔の美少年ではなく、
はげかかったおっさん、ということに、
余計に怖さや、リアルさを感じた。
そう広い範囲を動いてるのではないかもしれんけど、
「これは間違いなくロードムービーやなあ」と思った。
観てるうちに常識のタガが外れていく。
ワシが「当たり前」と思ってることは、
本当に当たり前なのか。
周りがそう言ってるから、
そう教えられたから、
そう思ってるだけじゃないのか。
何が正しいかも、それぞれの人の思い込みかもしれん
って気もしてきた。
脳みそが、グワングワン音を立てて、
回ってるような気がした。
けど、ワシも、60年かけて積み重ねて来た
自分の世界を、全部ぶっ壊す勇気はないので、
このまま生きていくんだろう。
ラストシーン、ええ感じで終わってホッとしたんやけど、
暴力的な終わり方の方が、この映画に合ってたような気も少しだけした。
けど、ここまで映画的でないにしろ、
同じように虐待を受けてる子どももおる、
その子は、多かれ少なかれ、バビーのような、
世間とかけ離れた世界しか知らないのかもしれない、
ということも、考えなきゃあかんのんやな、とも思った。