どうしても、今のパレスチナを思いながら観てしまった。BBBムービー「メンゲレと私」。
第二次大戦が始まるまでは、リトアニアで、
リトアニア人とも仲違いすることもなく暮らしていた
ユダヤ人の子どもから見たヨーロッパ戦線下のユダヤ人の置かれた状況。
ドイツの圧力もあるんやろうけど、今まで隣人として暮らしていたリトアニア人や、
ハンガリー人など、あの周辺の民族までもが、
ユダヤ人を迫害してたことは知らなかった。
やはりそれくらい悲しい運命を背負った民族ではあるんやろうな。
ユダヤ人としてひとくくりにするのはあかんと思いつつ、
今のパレスチナの状況を思い出さずにはいられない。
他の民族から、虫けらのように扱われる悲しみを知ってる民族が、
なぜ同じようなことを他の民族にできてしまうのだろうか。
かつて、悪魔のように思えた奴らと、
同じような存在になってしまってしまうことを、
どう肯定できるのだろう。
理想かもしれない、実現は不可能なのかもしれないが、
ガンジーやキング牧師の非暴力主義の尊さを思う。
遠回りに見えても、結局、人種や民族間の紛争をなくすには、
それが、唯一の方法ではないか、と思う。