選挙がむちゃくちゃおもろいイベントに思えてきた。BBBムービー「NO 選挙,NO LIFE」。
選挙を追いかけて25年のルポライター、畠山理仁さん。
なんにしろ、道を極めるってのは、すごいなあ。
ようここまで、全てを捧げられるもんやなあ。

いわゆる泡沫候補って、
インディーズや、地下アイドルっぽいんかなあ、思ってたんやけど、
この映画を観てるうちに、
国政政党も、あんま変わらんように思えて来た。
特に、前半が安倍さんの事件のあった選挙やったんで、
与党が情に訴えかけるような演説ばかりしてたからかもしれんけど。
個性的でおもろいインディーズと、
メジャーやけど、あまりおもんない大きな政党、
って違いかもしれんなあ、と思ってしまった。
まあ「おもろい」ゆーても、
個人として、ほんまに興味深い人の、
純粋なおもろさもあれば、
「こうしたら受ける」みたいな奇をってる計算高いのとか、
いろいろではあるが。
一人で戦ってる人たちがほんまおもろかった。
供託金、持ってかれてでも、
現実考えたら、絶対当選は無理やとわかっていても、
どうしても、選挙に出て、
世に自分の考えを訴えたいんやろうなあ。
選挙の裾野は、大手のマスコミが以前ほどの力を失って、
SNSとかが普及して、広まってるんかもしれない。
今まで、選挙に興味なかった人たちの受け皿がそこにできてるんかもしれんな。
そういう意味では、アイドルなんかで起こってる現象と、
似たところもあるんかもしれんな。
その新しい山を狙って、うまくムーブメントに持って行ってるのが、
以前やったら泡沫候補集団としか思えなかったような政党が、
当選する理由なんかもしれん。
一人一人、個人で戦ってる人には、好感持てたんやけど、
組織として、とんでもない主張してる人たちは、
どうも、好きにはなれんかった。
現象としてはおもろいんやけど、
ほんまに、そういう政党の人たちが、
日本のことを真剣に考えてるんだろうか。
選挙をひとつのゲームとして考えてて、
売名行為のための手段としか考えてないように見えてしまった。
まあ、そういう人たちきっかけで選挙に興味を持った人が、
真剣に自分で考えるようになるんやったら、
入口としては、ありかも、しれんのやけどね。
後半の沖縄の知事選挙も面白かった。
そーかあの幟とかの選挙違反が当たり前なのは、
アメリカ式選挙の名残なんやな。
主張はともかく、人間としては下地さんが魅力的に思えた。
「下地さんは、下地さんを好きな人が支えてて、
サキマさんは、日本の与党なので、金を引っ張って来れる、と思う人たちが支えてる」
みたいな話はなるほどなあ、思った。
前半と併せて観ても、
基本的には、つるんで、分母が大きくなると、
個人個人の面白みは減るもんなんかもしれんな、思った。
畠山理仁さんの、どの候補者も公平に見る姿勢は、
すごいなあ、と思う。
ワシやと意見の違う人と議論してまいそうやな。
もちろん、畠山さんにも、自分の考えがあるんやろうけど、
それは封印して、すべての候補と平等に、対等に向き合ってる。
その姿勢があるから、こういうルポが成立するんやろなあ。
終わり方が最高やったわ〜〜。
バッティングセンター!
うぷぷ!
いやあ、選挙って、ほんまおもろいなあ。
皆さん、選挙に行きましょう!
ただで参加できる、こんなおもろいイベント、
行かん手はない。
そう思える映画でございました。