家族を描く大きな物語なのだと思う。BBBムービー「ミツバチと私」。

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男の子なのか、女の子なのかも含めて、
「ありのままの自分」とは、どんな自分なのか。
自分のジェンダーに悩むことは、
それだけにとどまらず、人間としての自分自身のあり場所に悩むことでもあるのだな。
8歳にして早くも、、、という気がしたが、
考えてみれば、8歳という、まだ自分自身が、どこにも定まってない段階だから、
この悩みにリアリティが感じられるのかもしれない。
もちろん、この役を演じるソフィア・オテロさんの繊細かつ、しなやかで、
自然な演技があってこそのリアリティではあるが。

この映画が「ええなあ」思ったのは、その主人公の葛藤だけを描くのではなく、
この主人公を起点に、少しずつ変わっていく家族の姿も描かれてるところなのかも。
「自分の今までの常識」という枠を超えた存在が家族にいれば、
その家族ひとりひとりも、どこか変わっていくものなのだろう。
そこに家族ひとりひとりへの愛情があるかどうかで、
その変化は、大きく違ってくるのだろう。

そこまできちんと描かれているから、
この映画は、今社会的に問題になってるジェンダーを取り上げた映画、
というだけではなく、
家族を描く、大きなテーマの映画になってるんだと思う。

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