いつも笑ってるピアノが、一曲だけ泣いてるようにも聴こえた。BBBムービー「オスカー・ピーターソン」

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ジャズ界の巨匠と言うと、
変人でとっつきにくそうで難解な音楽をやる人か、
ぶっ飛んでて、お薬に走っちゃう人しか、いないようなイメージがあるが、
(※ワシの勝手なイメージです)
この人は、誰もが認める超絶技巧なのに、
難解なところは少しもなく、いつも音が笑ってるように聴こえた。

で、映画観てると「ジャズ」というパズルの、ど真ん中にあるどでかいピースで、
どのピースとも繋がってるような印象を受けた。
すごい人やったんやな。

さっきも言ったけど、どの曲も音が笑ってるように思えるので、
余計に、悲しさと慈愛で満ち溢れていて、少し涙ぐんでるようにも思える
公民権運動の象徴のような「自由への賛歌」が印象に残るのだな。

そして大御所なのに、ずっとイタズラ好きの、
子供っぽい一面があるのも、ええ感じでした。

昔、担当していたクライアントが、
梅田に、ニューヨークのジャズクラブと提携したお店を出してて、
ご縁の深いCMプロダクションさんが、会員になってたので、
そこの方々に、そのお店「ブルーノート」での
「オスカー・ピーターソン・トリオ」ライブを観に誘って頂いたことがあった。

そのプロダクションの女性社長、
ワシ以上にジャズのことご存知ないようで、
「あのピアノの人がオスカーさん?」と聞くので、
「そうそうベースの人がピーターさん、ドラムがソンさん、
ドラムの人、ああ見えて中国系なんですよ」と言ったことがある。

すぐに信じてくれそうになったので、
「よそでは言わない方がいいですよ」と言っておいた。
萩原さん、すみませんでした!

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