タテタカコ @ムジカジャポニカ。

二日連続でムジカジャポニカに来た。
本日も楽しみにしてたライブ、
タテタカコさんのワンマン。
明日からムジカジャポニカはオープン13周年記念月間。
そう言えば、前回のタテタカコさん@ムジカジャポニカは、
せい子さんの誕生日の前夜だったのだ。
タテタカコさんは前夜の人だな(笑)

今日は、アップライトのピアノでの弾き語りだ。
鍵盤に指が降りる。
いきなり天空から音楽が降りてくる。
ムジカが、天井の高い大聖堂に思えてくる。
聴こえて来るのは讃美歌ではない。
讃美歌は人が神に捧げるもの。
タテさんの音楽は、天から下されるもの、
…そうか福音だ。

「異臭を放った宝石」って歌詞の言葉が大好きだ。
これは映画「誰も知らない」の主題歌。
あの子どもたちに、これ以上の言葉はないかもしれない。

「邪悪なワシを」と言って 始めた曲すら美しい。
けどそれは「穢れなき美しさ」ではなく、
穢れを知ってるからこそ、さらに美しいのだろう。
きっとそれは、この歌に限ったことではなく、
タテさんの曲全部に共通することなんだと思う。
だからタテさんの音楽は、ただ美しいだけでなく、
心にグイグイ入ってくる力があるのだ。
この曲のタイトル、始まる前に聴き損ねてたが、
曲終わりのMCでもう一度言ってくれた。
奇しくもタイトルは「讃美歌」だった。
すごいなあ。
自分の邪悪な部分を吐露した
曲のタイトルが讃美歌。
文字通り「美を讃える歌」なんだろう。
汚い部分をさらけ出したが上の美しさ。
ワシがさっき考えてたことと繋がる気がした。

突然タテさんが雄叫びのような声を上げ始めた。
この声は、この叫びは…。
やはりそうだ、遠藤ミチロウさんの
「ノック・オン・ザ・ヘブンズドア」だ!
きっとタテさんは、ドアを叩いて、
向こうに行ってしまったミチロウさんを
思いながら歌ってるんだろう。
そしてふと横を見ると、
せい子さんが、口に手を当てながらスマホで撮影してた。
いろんな人の心にミチロウさんは棲んでいる。
曲が終わると、会場のあちこちから
鼻をすする音がした。

もう一曲ミチロウさんのカバー、「我自由丸(ガジュマル)」。
タテさんという窓から、ミチロウさんに
繋がれた気がして、哀しいけど、
なんかあったまった気がした。

お!今度は、友部正人さんの
「六月の雨の夜、チルチルミチルは」や!
タテさんのレジェンドたちへの敬意は、
ピュアで、ある意味微笑ましい。
でも、ただのカバーではなく、
まごうかたなきタテさんの世界だ。

休憩なしであっという間の2時間、
ラストの曲が来てしまった。
この時間と、ワシの気持ちを
まるごとパッケージにして持って帰りたい。
そんな気持ちになる嬉しい時間であった。

もちろん、このままでは帰らせない。
アンコールは、自分だけでなく、
他の観客もこの時間をかけがえのないものだと感じてるのだ、
ということを実感させてくれる。
もう少し、この幸せに浸れる喜び。
休憩なしでやってくれたので、
ムジカの一応の音止め時間、
22時までには、たっぷり余裕がある。
三曲も、やってくれた。
ラストはやはり「しあわせのうた」。

この歌は、聴くといつも
ものすごい多幸感に包まれる。
ましてやたっぷりのワンマンのあと。
天国に登りそうな気分や。

まだまだ時間はある。
一度照明がついてしまったが、
それでも拍手は止まない。
もう一度タテさんを引っ張り出して、
ピアノの前に座らせる観客(笑)
数名パーティーピーポーが混じってるようだが(知り合い)
ちゃんと音楽聴いてるし、目的は一緒なので、文句はない。
最後の最後にタテさんがやってくれたのは、
ふたたびミチロウさん!
なんと「ジャスト・ライク・ア・ボーイ」!
引っ張り出して良かった!!

歓喜なのか、ミチロウさんに思いが飛んだのか、
終わったとき、気がつけば、ワシの分厚い頬にも
涙が二筋流れていた。

終演後、トイレに行くと、ライブでよく会うが、
あまり深くは喋ったことはないたにぐちくんが近くにいた。
野人のようなたにぐちくんだが、
やっぱり目が潤んでいた。
座って、二人で話し込んでしまった。
思った以上に、同じものが好きで、
同じような考え方をしてることが分かった。
こういう人と巡り会えるのもライブの楽しさのひとつだ。
「明日会社だから」と帰るたにぐちくんを見送って、
明日も休みのワシは、日付を越えて、
タテさんたちと、ムジカの13周年月間始まりを祝ってから、
幸せな家路に着いた。

せい子さん、おめでとうございます!
そして、いつもありがとうございます!!

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