タテタカコ@ムジカジャポニカ。

なんだかんだ、けっこう久しぶりのムジカジャポニカは、タテタカコさん。
このご時世に、よう大阪まで来てくれはりました!

やはり生の迫力はすごいなあ。
声が聴こえて来た瞬間に、何かが溶け始めたような気がした。
もしくは全身くまなく血が流れ始めたような。
体が、この声を、歌を、聴きたがっていたのか。
ピアノの音からは、何か清洌なものがこぼれ出す。
動き始めた体が、今度は清められて行くようだ。

歌の元々の発生には、二つあるという説をどこかで読んだ。
ひとつは、人と人がなにかをするときにリズムを合わせるための歌、
いわゆる労働歌に繋がるものだと思う。
そしてもうひとつは神やこの世ならぬものと交信するための歌。
タテさんの歌は、間違いなく後者だと思うのだが、
ただ神さまと交信するだけではなく、
この世の憂しこと、哀しみや辛さを飲み込んで、
神さまに運んで行ってくれるような救いを感じる。
それを遂行するための強さも、持つ歌。
今、という時代に本当に必要な音楽ではなかろうか。

タテさんの音楽はきれいだ。
眩いほどの光に溢れてる。
だけど、ただ、きれいなだけでは、ない。
汚さや闇を知り抜いた上での美しさ、明るさなのだろう。
それは、ただ無垢なだけの、きれいさにはない、力を持つ。
タテさんの音楽に強さを感じるのは、そういうことなのだと思う。

というと、なんかタテさん、女神さんのような特別な存在みたいに思えるかもしれんけど、
普段はけっこうやらかすらしい(笑)
そのことを歌った曲、初めて聴いたけどめっちゃ楽しかった!
タテさんのそういう面を知ると、なんかちょっと安心する。
自分のことを「ワシ」って呼ぶのも、
クスッとして、嬉しくなる。

でも、神々しい歌は、ほんまに彼岸の風景見てるような気分になって、
目をつぶって聴いていると、時々、現実か夢かが分からなくなって来たりする。
気持ちよく、漂ってるような浮遊感。
なんか召されるような気分になって来た。
危ない危ない。
目を開けると、うっすらと汗をかいている。
ええ音楽はただ聴いてるだけでも、体に影響するもんなんかもしれない。
ほんまに今日来て良かったなあ、と思えるライブでした。

アンコールの一曲目「クロウ」は、初めて聴くなあ。
なんかかわいらしいリズムの曲。
曲に続けて「カラスが好き」という話をしてくれた。
なんかすごいわかるなあ。タテさんらしい。
最後はやはりこの曲「しあわせのうた」。
ああ、包まれる包まれる。
そして、体中から、多幸感が溢れてくる。

タテさん、ありがとう。
本当にありがとう。
また来てくださいね。

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