エグくて、グロいのに、なぜかポエティック。BBBムービー「蛇の道」。
いやああ、、恐ろしい映画だった。
シーンごとの恐ろしさも、怖いもん苦手なワシには、きつかったけど、
観終わった時のストーリーの恐ろしさは、それを遥かに超えていた。
ほんまに、一点の曇りもなく、
エグくて、グロい映画なのに、
なぜか、観終わった後には、ポエティックな印象の残る不思議な映画でもあった。
柴咲コウさんの演技は、鬼気迫るものがあったなあ。
たぶん、笑顔がひとつもない、
ずっと冷徹な顔をしてる役柄なのに、
少しずつの表情の変化が、ちゃんと伝わってくる。
けど、それによって何を考えているかは、最後まで謎のまま。
すごい役どころやけど、
それを全部自分ものとして飲み込んで、
役柄になりきってるところがすごいなあ、と感心してしまった。
この映画のためにフランス語を猛特訓で習得したらしい。
役者って、すげえよな。柴咲さんが特別なんかもしれんけど。
なんだか青木崇高さんの今後が心配になるほどの迫真の演技でございました。
この映画、元は日本を舞台にしたVシネで、
それをフランスを舞台に黒沢清監督がセリフリメイクしたらしい。
元のVシネ、まだ観てないので、一度観てみたいと思うくらい、
前のめりになってしまった。
怖いけど。