実話ベースの映画をせせら笑う実話ベースの映画。BBBムービー「メイ・ディセンバー ゆれる真実」。

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う〜〜む!ややこしい。
脳みそがけつまづいたのかと思うほど、
曲者の映画でした。

この映画自体が、実話ベースのストーリーやのに、
実話ベースの映画をせせら笑ってるような気がしました。
「どうせ、本当の人の心なんて、わかるわけないやん、
自分ですら、分かってないのに。」と、言ってるかのよう。
「ストーリーに仕立てるのに、都合いいから、
そう解釈しただけのことでしょ、
ほんまはいろいろあるのに」と、
思ってることを、そのまま描いてるかのように、
登場人物の人物像が、掴みにくい。
「こういう人かな?」と思った瞬間に、
予想もつかない行動に出たりする。

予告編にも出てくる、あの鏡のシーンは名シーンやなあ。
ほんまにあの鏡のシーン、そのまま、
どれが実体で、どれが虚像だったのか、
映画観終わってしばらく経った今でも、
よくわからない。
と言うか、当たり前だけど、人間には、いろんな面があって、
「この人はこう」とか決められるもんではないのだろう。

ラストのシーン観て、
「ああやっぱり!」と思った。
あそこまで、この夫婦に肉薄した女優の演技の、
薄いこと、ステレオタイプなこと。
あそこまで人物に近寄ってても、
映画を作るとなると、分かりやすいキャラクターに、
押し込めちゃうんだな。

やっぱりこの映画、実話ベースの映画を、
どこかでせせら笑ってるんやな。

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