「奇態植物」森山智彦 写真展@RAURAUJI。

癌の疑いから解放されたその足で、
病院からそう遠くないところでやってた「奇態植物」森山智彦 写真展に行ってきた。

診断が望まない結果だったら、行かなかっただろうけど、
嬉しい結果だったので、知り合いがいれば、
なんか会いたい気もして、足を運んだのだった。

この写真展は、写真だけでなく、
その写真に触発されたコピーライターたちが、
言葉を付ける企画もやっていた。
そのコピーライターのうち、半分以上が知り合いなので、
会う確率は、かなり高かったのだ。

まずは、写真展。
面白かった。
主に南洋の植物だと思うが、花や葉、
もともと不思議な形をしてるものを、
ドライフラワーにして、さらにオブジェと化した元植物たち。
それがカメラを通して、あるものは宇宙生物のように、
あるものは、生まれ変わった別の植物のように、
あるものは、元々そういう生物としてこの世に出現し、
粛々と生命活動を続けているように、見えたりもする。
会場には、モデルたち(元植物)も、展示されてるので、
その違いを観るのも楽しい。
言わば、一度生命活動を終えたものを、
カメラが違う生命として蘇らせているように思えた。
死んでいるのに、生命感溢れる世界が広がっていた。

こんな写真に、言葉を「なりわい」とする人たちが
刺激されないわけはない。
コピーライターの言葉も面白かった。
「人によって、こんなに違う発想するものなんだ」
当たり前のことだけど、目の当たりにすると、
やっぱり驚かされる。実感する。
やはり、同年代のコピーライターが書いたものに、
特に共感してしまうのは、仕方ないことだろう。
そこに人生のオリや、過ごしてきた時間まで表現されているのだから。

会場には、お友だちの磯村さんがいた。
何も知らない磯村さんに、検査結果のことを報告して、
喜んでいただいたのは、無理矢理だったと思うが、
ニコニコ聞いて頂いて、気持ちが安らいだ。
ありがとうございます!

磯村さんに誘われて、10年ぶりくらいのピースサイン。

会場は、窓が広く、光が溢れんばかりに注ぎ込む、気持ちのいい場所だった。
その場所で、解放された晴れやかな気分の1つ目のアクションをできたことが嬉しい。
観ながら気になっていたのだが、
作品やモデルたちの近くに置いてある陶器も、かなり面白いものが揃ってる。

磯村さんに聞くと、磯村さんが厳選した作家物だった。
磯村さんの解説を聞かせてもらいながら、会場をもうひと回り。
ひとつひとつ、面白いが、やはりそれなりの値段、
なんとか買わせようとする磯村さんをなんとか振り切って、
会場を出た。

いい気分のときに、いい展覧会に巡り会えた。
年に何回もない晴れやかな気分の日になった。

「奇態植物」森山智彦 写真展、大阪肥後橋のRAURAUJIで、
今月22日火曜日までです。

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