今年初の大阪府脱出。

今日は、日帰りで京都行ってきた。
ブログのアーカイブ化のラストスパートだったり、
緊急事態宣言出てたりしたので、
なんだかんだ、今年初めての大阪府脱出。

まあ、やや緊張かな?
けど、おけいはんは、たまたま、京橋〜七条間ノンストップの
快速特急「洛楽」だったので、
緊張する暇もなく、京都に着く。

元々、清水道の五龍閣に行こうと思ってたんやけど、
京阪特急の中でスマホ見ると、今閉鎖中らしい。
先気づいてよかった〜〜。
けど、あの辺行くつもりになってたからなあ。
と、Google Mapで近くを調べると、
おおお!そうか、清水道は、元々、鳥辺野のあったところに近く、
この世とあの世の境、小野篁で有名な六道珍皇寺のあるところも近いな。
有名なお寺やけど、観光寺院ではないので、行ったことなかったのだ。
ええ機会や。

撮影禁止だったので、写真はないが、ここには、閻魔さんや小野篁の像がある。
小野篁、学問や詩作に優れてて、この寺の井戸を通じて、冥府とも行き来、してて、
夜は閻魔さんに仕えてたゆう凄い伝説がある。
あと、上司の言うことでも筋の通らんことは、いうこと聞かず、
それが原因で隠岐島に流されてしまった人。
けど、その隠岐島に流されるときに詠んだ歌、
「わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟」は、
百人一首にも採用されてる有名な歌。
なんか無頼で、パンクで、一本気で、一匹狼みたいなとこもあって、
実は、平安時代では、一番くらいに好きな人。
よう思いついた!でかした!ワシ。
寺は思った以上に小さくて、人もいなかったけど、
無料で拝観できるし、小野篁が冥府と行き来してたと言われる井戸も、
遠くからやけど、観られた。
うん、満足。

その辺りを西に向かって歩く。
うらびれた肉屋に、リアル過ぎる牛のイラスト。
上手いとは、思うが、
こんなに見つめられると、申し訳ない気がして、
食欲、わかない気がするのだが、いかがだろう。

そして、このなんだか沖縄のコザとかあたりの町を思わす町角、
「ハッピー六原」商店街。
六原。おお!そうか!!ここには、あれがある。
外してはあかんな。
と、六波羅蜜寺に向かう。

ここには、ワシの好きな仏形彫刻(仏像と言ってええもんかどうか)、
空也上人像があるのだ。

もちろん口から「南無阿弥陀仏」の六体の阿弥陀様を出してるとこもいいが、
なんか、ほんまに道端で説法をしてるかのような踏ん張り方とか、
立ち姿が、すごく好きなのだ。
この像は、運慶の四男、康勝の作と伝えられる。
この寺、慶派と縁深いようで、運慶・湛慶親子の像もある。
知らなかったのは、これまた教科書に載ってて、
平清盛というと、この姿を思い浮かべるくらい有名な清盛像もこの寺にあって、
しかも空也上人と隣り合わせやってこと。

もちろん、六波羅蜜寺とも縁の深い人物なんだが、
前から隣同士やったかなあ、全然覚えてなかった。

本堂の柱は、塗り直したのかな?かなりカラフル。

寺を出て、駅方面に。
途中、使われて内容だが、防火水槽があったり、
飛び出し坊やがなんかもう抽象画のようになってて、
ゴミ出しの目印にもなってるようで、
ゴミと合わさって、前衛的なインスタレーションみたいになってた。

次の目的地は、京阪の清水五条駅近く、半兵衛麩のお店。
いやあ、洋館と京町家を繋げたみたいな、ええ建物!
置いてるものもひとつひとつ美しくて気が利いてる。
店員さんもすごく親切で、気持ちいい。
さすが、京都の老舗の美意識。
なんや分厚いもん、感じますわあ。

ここの二階はお辨當箱博物館になってる。
ここも凄い!花見はもちろん、蛍を見るためのお弁当箱、秋草観賞用。
ワシ、蒔絵や螺鈿、好きやから、もう貯まりませんでした。
夏用の編み込んだお弁当箱も初めて観たかも。
すげえデカイのもあって、もうこうなるとお弁当箱って、
「材料のままではなく、出来上がった食事を運ぶものの総称」と言える気がして、
ケータリングとも、あまり変わらない気もしてきた。

どうです。
目もくらまんばかりですわ。
しかも、この博物館、見学無料。
いやあ、老舗の底力、見せてもらいました。
結局、お愛想で、お麩のひとつも買えばいいものを、
なにも買わずに出ていくオッサンを玄関外まで、
見送りに出てくれはりました。
素晴らしい!
と思いつつ「もしかしたら、嫌味かもしれないなあ。京都人やしなあ」
と思ってしまう、本物の京都人に劣等感のある本籍のみ京都人のワシでした。

鴨川を渡って、五条楽園の前からバスに乗ります。
梅湯、寄りたかったんやけど、まだやってない時間帯、仕方ない。
京都駅に着きます。
天気ええので、大階段をてっぺんまで登ってみましょう。

そう言えば、現京都駅ができたばかりの20数年前、
某ゲームクライアントの帰り、できたばかりの京都駅を探検してて、
この上の写真に写ってる空中回廊を同僚と歩いてると、
ひゃあひゃあ大騒ぎしてるおばちゃん軍団がおって、
黙って通り過ぎようとすると、おばちゃん軍団の中の
一番盛り上がってた人に「りょうちゃん!」と呼ばれました。
ビックリして振り返ると、梅小路、ワシの本籍近くに住む叔母でした。
「おばちゃん、嬉しくて、毎日のようにお友だち案内してるの」。
声かけられたときは、めっちゃ恥ずかしかったんですが、
ほんま嬉しそうな叔母の顔見てると、
なんか嬉しなってきたこと思い出しました。
それから10数年後、叔母が亡くなったとき、
葬儀会場は、京都駅の近くでした。
ワシにとっては、叔母と京都駅の印象が強烈やったので、
「あんだけ嬉しそうにしてたとこの近くで叔母ちゃん、良かったね」と
思ったものでした。

と、それは置いといて、京都駅に来た目的を果たしましょう。
去年開催される予定だったのが、一年ほど遅れた、
ソール・ライター展です。

平日のお昼時でも、けっこうな混み具合でした。
今や、ブームと言って良いくらい、有名な方なので、
中身については、何も言いますまい。
モニターではなく、生のプリントを観たのが初めてだったので、
嬉しかったです。
そして、この人の場合、是非、この人の人生も知ってほしい!
ほんま、尊敬に値する考え方で、そして何より人としてチャーミングです。
映画も、ほんまにオススメです。
是非一度!

そして、これからのこの美術館「えき」も凄い!
4月3日〜5月5日は鋤田正義さんが撮った京都のデビッド・ボウイ
5月8日〜6月6日は、田中一村展
6月12日〜7月4日は、香りの器を集めたものとしては、世界に名高い高砂コレクション展。
こりゃ、全部来るやろなあ。
京都駅構内で交通便利、
広すぎないので、わりといつも適量
ってことで、けっこう好きな美術館で、このラインナップ。
めっちゃ嬉しいです。

今日は、予定をけっこう詰めてしまったので、昼飯をゆっくり食ってる時間がない。
近鉄京都駅の立ち食いそばで、遅めの昼飯食って、一駅だけ近鉄電車に。
立ちっぱなしで疲れたので、次は、座ってできることを。
京都みなみ会館で映画鑑賞ですわ。
すんません!みなみ会館、新しくなってから初めてなんす!
もう前がどうやったか、思い出せないくらい、新しくきれいになってました。
前は、ええ映画やるけど、古くて、椅子が辛かった記憶あるけど、
今回は、全然疲れを感じず、気持ちよく観られました。

観た映画は「声優夫婦の甘くない生活」。


シニカルな大人のコメディで、楽しめました。
ちょっと大好きな映画、「やわらかい手」を思い出しました。
まだ公開中作品なので、多くは語りませんが、
ワシ的には、オススメの作品でございました。

で、最後のミッションのため、市バスに乗ります。
けっこう距離離れてましが、京都みなみ会館のすぐ近くにバス停、
目的の場所も、バス停から割と近くて、乗換なしで行ける。
う〜〜む、我ながら無駄のないツアーやわ。
唯一、無駄があるとしたら、
東山七条から清水坂まで、朝通ったのと同じ道を通ることくらいです。
そう、目的地は、そのもう少し向こう。祇園です。
降りると、これは目的ではなかったのですが「木村伊兵衛展」の看板。
お!ミッション増やす?と一瞬思いましたが、今度の土曜からだったのでした。
残念!


向かった先は、四条花見小路を下がって西に入って少し、ウネウネと行った辺り。
和菓子の老舗中の老舗「鍵善良房」さんが最近作った美術館「ZENBI」。
鍵善良房さんは、河井寛次郎や濱田庄司なんかの民藝運動とも深い関わりがあり、
中でも木工初の人間国宝になった黒田辰秋さんとは、分かち難いほどの結びつきがあり、
美術館の杮落し展覧会になったようだ。

まず、建物自体、品がある。
さすが、京都で享保年間から続く老舗。
民藝運動も支えたほど、肥えた目を持つ一族、
ロケーション、建物すべて、言うことなしの素晴らしさですわ。
豪奢ではないけど、品の良さからにじみ出る質の高さ、
館員の方の対応もすべて、この質の高さを裏切ることのない気持ち良さ。

もちろん、黒田辰秋さんの作品も一分の隙もない美しさ。
木工の螺鈿の究極の形ちゃうか、と観惚れておりました。

鍵善良房の「くづきり」用の器。
こんな器に入ってたら、ワシ、恐れ多くてよう食べへんわ。

看板は、文字、河井寛次郎、額は、黒田辰秋のお手製。
もう溜息しかでん。

寄せ書きも、河井寛次郎や、その家族、柳宗悦の甥の悦孝、濱田庄司と
民藝のオールスターズが集まっている。

点数は少ないけど、とびきりで、よりすぐりの名品にやられて、
向かいの鍵善良房さんのやってるカフェで、一休みさせて頂く。

ここがまた落ち着くええカフェ。
なんか最近嗜好が変わって好きになってきた、
甘いものとコーヒーを味わって、のんびりしてると、
本棚にコンゴのサップールの写真集。
う〜〜む、伝統だけに満足するのではなく、
常に新しい美しさも求めてるのだな、となんとなく思う。
いやいや参りました。

分厚すぎる一日だったが、
何とか明るいうち、ラッシュ前の電車に乗って大阪に帰る。
天満橋からの風景も、どうしてどうして。
けっこう美しいっすよ。

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今年初の大阪府脱出。” に対して4件のコメントがあります。

  1. シマシマシマ より:

    ハッピー六原!
    あまり行きませんが、友人が近くに住んでいたりするので愛着がある辺りです。
    轆轤町ですよね。元々は髑髏町だったとか言いますよね。幽霊子育飴も近いですし。

    轆轤町にあるコリスって洋食屋、ハッピー六原を通ったなら、前を通ったかもですね。
    ボクらの周りでは、京都で一番美味しい洋食屋ってことになってます。信憑性は怪しいですが。一時期体調を崩されていて、閉店するのかなと思っていて、もう食べられないのか、と残念に思ってましたが、今調べたら復活してました! 相変わらず予約もなかなかできないみたいですが、機会があったら行ってみてくださいー。

    1. hashimoto より:

      ほんまですか。
      全然土地勘なく出鱈目に歩いてたんですが、
      ハッピー六原、めっちゃ気になりました。
      コリス、知ってたら!!と思ったけど、
      あのあたり通ったの、11時前でした〜〜。

      歩くと、また違う楽しさ、ありますねえ。

      あ、「ひえ○たいら」の「しま○やし」さんですよね?

  2. シマシマシマ より:

    です、です。しま○やしですw
    平安時代なら、六原あたりはあの世との境目という認識だったんだろうなとよく思います。
    時代が時代なら、あの世の境目をさまよっていた、みたいなことですかねーw
    観光地に囲まれているので、今やそんな雰囲気はないですけどね。

    1. hashimoto より:

      そうですよね!鳥辺野の入口ですもんね。
      まさに羅生門でイメージするような風景だったのかもしれんですねえ。

      あの辺、観光地に囲まれてるのに、あの一角だけ、なんかやたらローカル色強くて、
      面白い一角ですよね。

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