アメリカン・ユートピア二回目。

※自分の覚え書き的文章のため、ネタバレ的要素がたくさんあります。
まだご覧になってなくて、観ようと思ってる方、お気をつけください。

めっちゃ良かったので、もう一度観たかったのと、
一回目は小さな劇場だったので、
大きな劇場でも観てみたくて、
アメリカン・ユートピア久しぶりに同じ映画を二回目観に行きました。
一回目には気づかなかったこと中心に書きます。
(気づいてたこともありますw)


まずは、舞台装置のカーテンについて。
一回目は気づかなかったけど、紐のカーテン、
オープニングのシーンで微妙に上がって行ってた。
それが分かるように、まっすぐじゃなく、
一本一本はちょっとボコボコしたところのある紐で出来てるのかもしれない。
このカーテン、照明によっては、壁になったり、
舞台裏から、どこからでも舞台に上がれるエントランスにもなる。
そんなに目立つ装置ではないけど、
ほんまによう考えてある、この舞台には、これしかない、と思える
素晴らしい美術やと思う。

一回だけ?カーテン裏のスタッフの持ってる
道具かなんかが透けて見えてたときあり。
その時確か出演者は全員舞台にいたのでスタッフに間違いないと思う。
あれは演出?
最後だけ、カーテンが上がる演出もすげえいい。
維新派の平城宮阯の公演のラストシーンを少し思い出した。

照明と演者の動きの連携が素晴らしい。
こんなシンプルなステージなのに、
一瞬たりとも飽きさせない。
それを知り尽くしてるカメラワークも見事。
綿密な打ち合わせとリハーサルしてるんやろうなあ。
ライブの映像を、そういう綿密な計画して撮ると、
えてして型にハマりがちになるもんやと思うけど、
ライブのダイナミズムは少しも損なわれてない。
スパイク・リー、凄いですわ。

出演者全員、必ずピンスポットがあたって主役になれるとこが用意されてる。
観客も含め、そこにいるスタッフ以外が全員見どころを持ってるステージなんやな。

基本的には全員裸足何やけど、
一人だけ、肌色の靴下?を履いてる人がいた。
パーカッションのブロンドの女性?足の指は出てた。
ギンちゃん曰く、「靴下に描いてたんちゃうかな?」

あれ?ダンサー三人いる、と思った瞬間あった。
ようみたらギターの女性やった。
ギター置いてダンサーとしても登場してるんやな。

70歳手前で、二時間近いステージ、ずっと歌って、演奏して、
踊れる体力あるデヴィッド・バーンもすごい。
なんかポーズが変でおもろいけど、バーンの体力も考えたのか、
ワシにも部分部分では踊れそうな緩やかな踊りやなあ。
僭越やけどバーン、歌上手くなったなあ。
特に高音の伸びが素晴らしい。

全員での舞台挨拶、警察に殺された黒人の方の歌、ロード・トゥ・ノーフェア、
なんか涙あふれそうになった。
ほんまに、突き刺さる映画やなあ。

その黒人の方の歌、エンディング除くと、
唯一、観客の見てない要素が入ってたんかな?
どうしても亡くなった方の写真、出すべきや、
ルール曲げてでも(想像)、出すべきや、
と考えた人に、心から感謝したい。
ほんまに、どこにでもいる普通の人が、
殺されてるんやなあ。

大人になると、あまり使われないので失われる
赤ちゃんのときにはあった神経を繋ぎなおそう、
という呼びかけは、
合理性追求するあまり、分断の起こってる今の世界に、
もう一度、繋がりを取り戻そうという呼びかけにも聴こえた。

エンディングの曲は、途中でゆーてた高校生のバージョンやな。
これは、一回目も気付いてたけど、
なんかほんまに上手いアイディアやと思う。
ステージ終わったあと、またバーンの曲やと、
メリハリないし、だからと言って、他の人の曲だと、
ちょっとゲンナリしちゃうもんなあ。
大正解!

出演者は北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパやな。
パーカッション6人(女性一人)でドラム、ギター(女性)、
ベース、鍵盤、男女一人ずつのダンサー(男性はピアニカも)、
バーンの総勢12名。

ロゴの「UTOPIA」の文字が逆さまになってるのは、
今はまだユートピアではないという気持ちなんやろか?

なんかワシは映画やライブの途中、
いろいろ考えごとしてまう癖がある。
それを観るまで考えもしなかったことに巡り会えるのは、
知らなかった自分を知るようなところもあって、
喜びでもあるんやけど、
何も考えず、夢中になってる人が羨ましいという気も、
どこかにある。

二回目は、一回目以上に楽しめたなあ。
展開はわかってたから、そこに神経使わず、
最初から最後まで、ずっと映像に集中できたんやろうなあ。
しかし、展開追わんでええ分、
立ちたい欲、踊りたい欲、歌いたい欲、
叫びたい欲、拍手したい欲など、
様々な欲との闘いは、さらに熾烈になったなあ。

三回目も行きたいけど、これらの欲を満たしてくれるような
ライブスタイル上映やないと、じっとしている自信はないなあ。
ライブスタイル上映の許される世の中が一日も早く、やって来ますように!

ワシ的にはライブ映画の最高峰、「ラスト・ワルツ」以来、更新されました。

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