「コレクター福富太郎の眼」@あべのハルカス美術館。

あべのハルカスに来た元々の目的はコレ「コレクター福富太郎の眼」という展覧会。

昭和のキャバレー王みたいな方の美術コレクションというのが、おもろそうで行ってみたのであった。

説明によると福富太郎さんは、キャバレーで財産を築いて、
子供の頃から好きだった、鏑木清方さんの絵を手始めに、
美術品の蒐集に熱中したらしい。

さすがにキャバレー王だけあって、鏑木清方さん含め、
美人画が殆ど!
けど、その蒐集方法は、独特で、有名な人とかではなく、
あくまで自分の眼で観て、ええと思ったものだけを集める、というやり方やったらしい。

でも、その目は確かで、鏑木清方さん個人とも親しくされてたらしい。
鏑木さんが若い日に描いて、気に入ってたのに、
戦争で失われたと思ってた絵を探し出して買い取って、
鏑木さんが「しばらく貸してほしい」みたいなこともあったそうだ。

しかも、福富さん、ただ闇雲に自分の趣味の絵を集めただけではなく、
ものすごく勉強した上で、最後は自分の審美眼を頼りにしてたらしい。

今でも無名の方も多いようだが、
福富太郎さんのお眼鏡に適った、ということで、
その無名作家の見直しも始まっているらしい。

絵も面白かったんやけど、福富太郎さんの生き方や審美眼に興味持ったなあ。
絵の解説では、その福富さんの言葉も、たくさん引用されてたんやけど、
それが、どれもわかりやすい言葉で本質をついてる気がして、
むちゃくちゃ納得しながら読ませて頂いた。

ワシも音楽でも美術でも、
評論家の評価や、周りの評判に左右されることなく、
福富太郎さんのような鑑賞の仕方をしたいなあ。
自分で絵を描くことはないけど、
絵の鑑賞においては、一流で、独自の視点を持ってる、というところが、
音楽における、ワシのスタンスとして、目指すべきところなんかもしれん、と思った。
まだまだ道半ばながら、福富太郎さん、見習わせて頂きます。
師匠と呼ばせてください!!

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