映画「スパークスブラザーズ」。

一昨日の「ZAPPA」に続き、昨日、二日連続音楽映画観てきた。
大阪で観逃して、京都ならまだやってるってことで行ってきた
スパークスブラザーズ」
京都での上映が20:15始まりで、終了が22:40ってことで、
ちょっと躊躇したのだが、
ほんまに行っておいて良かった。

フランク・ザッパとは全然違うけど、
ほんまに他に似たものがない唯一無二の存在やった。
しかも核になるメイル兄弟は、ずっと離れることなく50年やってて、
いまだに仲がいい、という音楽界においては稀有な存在でもある。

トッド・ラングレンに見出され、
ジョイディビジョンやニューオーダー、
ヒューマンリーグなど、ポストパンクのトップランナーたちに影響与え、
トニー・ヴィスコンティやジョルジオ・モロダーの心を動かし、
パンク以前の1970年代から50年以上、
ユニークであり続けてる偉大なバンド。
何度もセールスが低迷したりもしたが、
その間にも商業主義に陥ることもなく、
スタイルは変わっても「スパークスサウンド」としか
言えない、音を作り続け、
何度も復活劇をやってのけた不死鳥のようなバンド。

なのに異常に評価が低い。
なぜか。

きっと、おもろ過ぎるからだ。

コミカルなバンドって、
なぜかどれだけ音が良くても、軽く見られてしまうんよなあ。
ワシは歌詞がわからないから、
「すげえかっこいい!」とか、純粋に音で判断してたんやけど。
確かにMVとかはコミカルだけど、センスええしなあ。
訳詞読むと、歌詞も、コミカルだけど、
捻りに捻った、知的水準の高いもんだと思うのだが。

けど、わかってる人は分かってるんで、
BECKやレッチリのフリーが、スパークスの凄さについて語ってくれる。
思わず「そーやそーや!もっと言ってくれ!」と心の中で
BECKやフリーにお願いしてもうた。

制作スタッフのスパークスへの愛情も感じられた。
途中に挟まるアニメーションとか、
もう完全にスパークスセンスの上に乗っかってる。
お見事っす。

映画に出てきて思い出したけど、スパークス、
アルバムジャケットもええんよな〜。

これってロキシーミュージックのパロディっぽいなあ。

最高なんは、これ。

最後の方に、二人が日本で撮ったような映像があるのも嬉しかったな。
この映画、エンドロールの最後の方で、二人らしいユーモアたっぷりのやり取りあるんで、
最後まで席を立たないでくださいね。

もう関西では京都シネマでしかやってなくて、
他の地方でも、だいたい終わってしまってるけど、
是非、観てほしい映画ですわ。

スパークスのアイディアが、ロックオペラになった「アネット」のワシ評は、こちら。

こっちは、まだまだ間に合います!

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