好きな役者さん勢揃い。映画「ツユクサ」。
小林聡美さん、松重豊さん、江口のりこさん、
平岩紙さん、渋川清彦さん、
一癖も二癖もある、好きな役者さんが勢揃いしてる映画「ツユクサ」を観てきた。
たぶん伊豆、海辺の田舎町で、ほのぼの暮らす人々の物語。
見た目は、平穏無事だが、それぞれに痛みや事情を抱えている。
それは、主人公と仲良しの少年も同じ。
それは、世の中に生きる人、みんなに言えることかもしれない。
誰だって、自分だけの痛みや事情と向き合いながら、生きている。
そう言ってしまうと、この映画は、事件らしい事件はなにも起きない。
どこにでもある、当たり前のような出来事を綴った、
ご近所さんの日記をより集めたような映画かもしれない。

だからこそ、役者さんの力量が問われるのだろう。
大きな出来事もないなか、どうやって心が動いたのか、
その心の動きを、どう大袈裟でなく、
小さな表情や仕草や言動で、表現するのか。
ワシの好きな役者さんたちは、ええ仕事してくれてた。
観なくても、なんの差し障りもないし、
観たからと言って、何かすごいことが起きるわけでもないだろう。
だけど、観れば、もれなくホッコリできる。
そんな感じの映画でした。