映画「夜明けまでバス停で」。
※少しネタバレ気味です。ご注意ください。
記憶に新しい「幡ヶ谷バス停殺人事件」。
その事件からモチーフにした芝居を観に行ってたので、
同じ事件から着想を得た映画「夜明けまでバス停で」を観に行った。
ちなみにお芝居の方の感想はこちら。
つまりは「自己責任」という言葉が、この騒動での被害を
少し大きくしてしまってるのだなあ。
主人公の女性は、騒動での退職など、不運がいくつか重なって、
路上生活者になってしまうのだが、
「自己責任」という意識が強くて、素直に行政や知人に頼ることができない。
同じ路上生活の仲間にも遠慮しがちで、、。
高橋伴明さんが監督と知ってたからだろうか、
オープニングのシーンの撮り方や、
そのシーンをオープニングに持ってくるところに、
昭和っぽさを感じてしまった。
全編、扱ってるのはまさに今も続く状況なのに、
どこか古い映画を観てる気分がした。
少し、いろんなエピソードを盛り込みすぎてて、
その分、脚本が雑になってる印象もあったが、
ワシなりに、エッセンスを抜き出すと、
「自己責任」という言葉が、余計に被害を拡大してしまう、
この時代の危うさ、というところにたどり着いた。
個人的には、この映画よりも、お芝居の方が面白かったな。