こんなに豊かな音楽と舞踊の源やったのか。BBBムービー「フラメンコの魔性と神秘」。
「猫に小判、ヒネモスにフラメンコ。」とはよく言ったもんや。
いや、誰も言っとらん。
たぶん演奏者もダンサーも、国宝級の人たちが次々出てきてると思われる、
1952年のフラメンコのドキュメンタリー映画。
なんも知らんワシは、ただただすげえなあ。と、
興奮しながら観るだけであった。

これは当時のポスターかな?
なんかめっちゃかっこいい。
どれも、リズムが強烈。
一口に「フラメンコ」と言っても、こんなに、いろんなんあるんやな。
音楽も踊りも、いろんなもののベースになってるような気がした。
クラシック音楽にも、バレエにも、タップダンスにも、
フラメンコの血って流れてるんちゃうかな?と思った。
特に男の人が踊ってた円運動中心の踊りは、
音楽消して観てたら、クラシックバレエに観えそうな気がした。
まあ、ボレロとか、そのまんま、クラシック音楽やバレエに繋がってるもんな。
あと、感じたのは、ロマの影響のデカさ。
ヨーロッパ各地にいて、いろんな民謡や舞踊に影響及ぼしてるロマやけど、
特に、このスペインのフラメンコに関しては、
音楽的にも、舞踊的にも、決定的な役割を、
ロマが果たしてる気がした。
最後の方に出てきたロマの16歳の娘の情感、
ものすごかったなあ。
どんな経験があったら、たったの16歳で、
あんなに豊かな歌が歌えるんやろう。
ラスト、無伴奏で踊るブライアン・フェリーみたいな兄ちゃんも
すごかったなあ。
ほんまにタップダンスやん!
背景に出てくる風景は、
建物はすごいものがたくさんあったけど、
自然は、どこも乾燥してて、土地が痩せてそうで、
「ほんまこんな国が、世界を制したことがあったんだろうか」
と不思議な気がするのでありました。