やっぱり愛やなあ、愛。BBBムービー「アウシュヴィッツの生還者」。
観たい、と思ってたんやけど、気がついたら大阪での上映終わってたんで、
神戸まで観に行った。
以前に観た「アウシュヴィッツのチャンピオン」と同じ人物の話かな?
と思ってたんやけど、全然別の人の話のようだ。
つまり、こんな話がいくつもあったということなのだろう。
恐ろしいなあ。
「アウシュヴィッツのチャンピオン」と比べると、
こちらは、その人物の戦後を中心に描かれていた。
と言っても、ビビリのワシが目を背けたくなるような
収容所での凄惨なシーンは山盛りあるのだが。
それは、本人にとっても抱えきれないほどのトラウマなのだろう。
ワシですら、過去のやなことを夢に見て
うなされて目が覚めることがある。
ましてや、あんなシーン体験してたら、
そら、社会生活や家族関係にも影響するわな。
けど、最後は、なんだかホッとするような終わり方をしてくれた。
陳腐な言い方しかできないんだけど、
凍りついた人の心を溶かすのは、
きっと愛しかないのだろう。
家族の、かつての恋人の、同胞の愛で、
主人公が得られた平穏、
絶対的なものではないかもしれないが、
それがなければ、生きていけないほど、
かけがえのないものであったことは間違いないと思った。
神戸まで行った甲斐のあるいい映画だった。
けどキャッチフレーズとかの表現は、
少し戦争中に偏りすぎな気もする。
その後が、大事なんちゃうやろか。