福田村事件かた遡ってみた。BBBムービー「隠された爪跡|払い下げられた朝鮮人」。
先日、映画「福田村事件」を観て、かなり衝撃だったので、
そのあたりのことをもっと知りたいと思った。
まだ当時のことを知る人が生きていた1983年と1986年、
呉充功さんが監督した二つのドキュメンタリー映画がやってたので、
観に行ってきた。

実際の写真、体験した人の生の声、
福田村事件でも十分酷い話なのだが、
同じような凄惨な殺人が、
そこかしこで起こっていたことが、
否応なしに実感させられる。
まるで、食べ物を配給するかのように、
収容所に入った朝鮮人を、
村々に引き渡す官。
それまで自警団が何をしてきたか考えれば、
引き渡された人々が、どうなるか、わかってるはずなのに。
身柄を拘束された人々が何をできるというのか。
それはリンチに他ならないのではないか。
官は、間接的に、そのリンチを奨励してるのではないか。
どうやっても納得できないモヤモヤ
(もう怒りと言っていいかもしれない)が、
煮えたぎって、映画観た後、
1時間くらい、何することもなく、
喫茶店に座り込んでいた。
この映画から40年近く経った今も、
この事実と向き合おうとしない風潮。
繰り返さないためには、まず事実を見ようとしなければならないと思う。
福田村事件は、公開から二週間経っても、
満席になってるらしい。
いいことだと思う。