ゆるい京都②「みちのく いとしい仏たち」@龍谷ミュージアム。

「ゆるい」二発目は、京都水族館から歩いて10分くらいの、
龍谷ミュージアムでやってる「みちのく いとしい仏たち」。

いやあ!ほんまに行って良かった。
オオサンショウウオに解された筋肉が、
「まだゆるめられるのか」と驚くほどのゆるさ。

ほんまに申し訳ないんやけど、
何回も吹き出してしもた。
展示には円空仏もあったんやけど、
それが繊細に思えるほどの、
雑さ、いや、素朴さ。

ワシの観たところ、平均三頭身くらいでした。

ときには、モジリアニっぽかったり、
手塚治虫さんの漫画に出てきそうだったり、
西岸良平さんはこれをモデルにしてるんちゃうか?
と思うようなのもあったり。

説明文がまた面白くて、
隅々まで読んでしまう。
ああ、こういう仕事も羨ましい!

中には、薬になるからと、村人に削られてしまった像まで。
立派じゃないけど、その分、
そこに暮らす人たちとの近さを感じました。

像の多くは、江戸時代のもので、
江戸時代のみちのく(主に青森、秋田、岩手の像でした)って、
飢饉で苦しんでた地方なので、
この素朴さの裏には、何かにすがりたい思い、
そのすがる対象が、中央からの荘厳で有難いものより、
自分たちに近いものであって欲しい思いなどもあったのかもしれない、
と思うと、ただ笑って観てるだけにはいかない、
哀しみも感じたりはして、時々背筋が伸びそうになるのですが、
その思いも、目の前の実物のゆるさのには、敵わない。
すぐに、顔の筋肉が緩んでしまう。
愛らしい、愛おしい、仏像、神像に、
こんな気持ち抱いたのは、初めてかもしれません。

映像コーナーでは、観客ワシ一人の贅沢、味わいました。
映像も観たかったんやけど、
この部屋から見える西本願寺の眺めが好きで。
境内からは見えにくくて、普段は公開されてない、
国宝飛雲閣が見えるのも嬉しいんです。

飛雲閣、一度入ってみたいなあ。

展示物は撮影NGだったので、ホームページに載ってた中で、
ワシのお気に入りを。

他にも、すげえ好きなの、いろいろありました。
是非、行って実際に観てください!
11月19日まで開催中です。
そのあと、12月2日から2月12日まで、東京ステーションギャラリーにも
巡回するみたいなんで、関東の方も是非!

もう好きなのが多すぎたし、解説文ももう一度読みたかったんで、
久しぶりに図録購入しちゃいました。
この文章書いてると、もう一度、行きたくなってきたなあ。

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