知り合いが、いろいろ関わった映画。BBBムービー「ハミンンンンンング」。
もう先週なのか、
知り合いが何人か関わってる映画「ハミンンンンンング」を観に行って来た。
舞台でのお芝居の映画化で、
その舞台のお芝居やってたのが、
去年惜しくも解散したが、
ワシが昔から観てた劇団子供鉅人。
なので原案は、益山貴司くん。
この映画の脚本、演出にも携わってるらしい。
そして、脚本を益山くんと作って、映画の監督をしたのが、
これまた、30年来の付き合いの西岡眞博さん。
こういう映画は、「観ておかんと」と
「観るの怖い」の両方がつきまとう。
この日も、ドキドキしながら観に行った。
最初は、ひとつひとつバラバラに思える、
各々のシーンが「ハミング」を一本の糸にして
パッチワークのように、つなぎ合わされて行く、
益山くんらしい脚本やなあ、思った。
ストーリー全体、というか主人公の気持ちが、フラフラしてて、
一見、どこに行くか、わからないようにも思えるんやけど、
これは、映画にも出てくる「蝶道」、
「蝶はフラフラ舞うように飛んでるけど、実は飛ぶ道が決まってる」
ということをなぞっているのだろうか。
ワシは子供鉅人の芝居は、だいたい観てるのだが、
不覚にも、この原作は観落としてた。
なので、なんとも言えないところもあるのだが、
舞台演出の手法を、いろいろと取り入れた、
やや挑戦的な映画なんやろな、とは思った。
母の記憶がトラウマになって、母を拒みながらも、
無意識のうちに、母と同じような生き方をしてる気まぐれな主人公、
きっとそのことに、無自覚なのだろうが、
自覚した時に、彼女にどんな変化が起きるのか、
もう少し観てみたかった、という気もしたな。
BGMのギター弾き語りは、
ギターの音も粒々できれいで、
女性の声も良かったな。
この映画の軸になってるハミングの曲、
「ワイルドサイドを歩け」のイントロ部分やと思うんやけど、
映画の内容と曲の内容、シンクロする部分がある気もするので、
ルー・リードのファンとしては、
エンディングで、フルコーラス歌う、みたいな劇的な演出が、
あって欲しかったなあ、とは思ったりした。
著作権的に厳しいんだろうな、とは思いつつ。