「哀れなるもの」の監督、こんなにぶっ飛んでたのか。BBBムービー「聖なる鹿殺し」「ロブスター」。
あうあう!!
「哀れなるもの」が評判だからか、ヨルゴス・ランティモス監督の旧作が、
リバイバル上映されている。
ワシも「哀れなるもの」衝撃受けるくらい、面白かったのでふたつ、まとめて観た。
ううう、二つとも「さすが『哀れなるもの』の監督!」と唸る、
遥か斜め上空の設定なのだが、
遥かすぎて、飛びすぎてて、ワシの脳が悲鳴を上げてバグってしまった。
「哀れなるもの」のような着地感もあまり感じられなかったので、
バグったまま、映画館からほり出されてしまった。
ちょっと不安になるくらいの、置いてきぼり感、味わってしまった。


「ロブスター」の方は、「哀れなるもの」にも通じる、
滑稽さがあるので、まだ少しは触れる気がしたのだが、
「聖なる鹿殺し」は、もう怖くて怖くて。
怖い映画が苦手なワシは、「もう途中で出ようか」と何度も思ってしまった。
けど、「この監督、やっぱすげえわ!破格やわ!」の印象は動かなかった。
こんな設定、どうやって考えつくのだろう。
ぶっ飛んでるけど、頭良くないと出てこないし、
捻れまくってるんやろうけど、ユーモアのセンスも、絶必だろう。
友だちに言われて気づいたけど、
「ロブスター」の設定は、やや「PLAN75」に似てる。
発想の飛距離が、現実離れするくらい飛んでるけど、
テーマとしては、同じような行き過ぎた管理社会が生み出す、
姥捨山的なことを語ってる気がする。
二つとも、落ち着いて、もう一度観たい映画、って気もする。
但し、家で、ストリーミングとかDVDとか、
逃げ場所あるところで観ないと、またバグる気がする。
とにかく、ヨルゴス・ランティモス監督の次の作品も、
観ることは、決定せざるを得んな。