民族の悲劇を笑い飛ばしながら、感じさせてくれるコメディ。BBBムービー「宝くじの不時着 １等当選くじが飛んでいきました」。
ようできたコメディ映画なんんだけど、
まあ、ようこんなデリケートな問題をコメディにするなあ、
と呆れつつ、大笑いさせていただきました。
ある意味、異文化接触の面白さなんだけど、
それが、お互い統一を目指す、同じ民族というややこしい状況。
そういうややこしい状況にある、という悲劇を、
笑いに変えてしまう逞しさも、どこかに感じてしまった。
けど、ほんま細かいところまで考えてある、
練り込まれたストーリーですわ。
もちろん「んなわけないやろ！」という映画的な誇張も随所にあるし、
よう考えたら雑やなあ、と思うところもあるのだが、
面白さが上回ってるので、
突っ込む気には、ならないで済んだ。
笑いで包みながら、どこかで、引き裂かれた民族の悲哀も
テーマにしてるんやろなあ、と感じさせてくれるのも、
秀逸やなあ、思った。
「統一とは、会いたい時に会えるということ」という言葉は、
こんなコメディ観てて言うのもなんやけど、
めっちゃ心に刺さりました。
