あの頃の初期衝動が生きてる映画やと思う。BBBムービー「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」。
ああ嬉しい!映画愛と映画館愛に溢れた映画に遭えた。
全国のミニシアターを回った「ディス・マジック・モーメント」と
同時期に観られたので、
余計に嬉しさが募ったのかもしれない。
井浦新さんの若松孝二さんっぽさがスゴイ。
もう途中から、本人にしか見えない。
東出昌大さんも、元々の持ち味を生かしつつ、
いかにも映画馬鹿なミニシアターの館長になりきってる。
そして二人の若者の、映画に対する愛と葛藤が、
手に取るように伝わってきて、
切ないんだけど、この二人を通じて、
「映画ってほんまにええよなあ」という気持ちになった。
あの頃っぽいフィルムのトーンも嬉しくなるし、
主題歌も、あの時代を思わせるような気がして、
すべてのことが、同じ方向に向いてる、ようできた映画やと思う。
ベテランたちが、手を抜かずに、あの頃の初期衝動を
本気で再現しようとした映画なんやろなあ。
ほんで、きっと初めて自分が、映画にドキドキした、
あの頃の気持ちを思い出させてくれるんやろな。
なんか出演者やスタッフに「ありがとう!」と言いたくなる映画でした。