京都小旅行⑥生誕130年 堂本印象@堂本印象美術館。

こちらは、けっこう作品も観てたんだが、
なんだか分かりやすくきれいで、あまり興味を抱いてない画家だった。

けど、建物も面白そうで、会期も延長されたので「一度行ってみるか」と
堂本印象美術館でやってる「生誕130年 堂本印象」展に行ってきた。

たまたま京都文化博物館から市バス一本で行けたので、
天気のいい休日、のんびりバス旅を楽しんだ。
美術館は終点、立命館大学前の真ん前。
立命館大学、何度か来たことあるけど、
こんなんあったかなあ?全然記憶になかった。

建物外観も、装飾も面白い。
これも堂本印象さんの作品なんだろうか。

※絵画作品は撮影禁止だったので、美術館のホームページより拝借。

この辺の作品は知ってて、「すごくきれいだけど、なんかそれだけやなあ」と思ってた。

夕顔図(1935年)

え?と思ったのは、この辺りから。
モノクロとは思えない繊細な色彩表現。
質感までも表している気がする。
けど、やはり精神性などは、あまり感じられない。
言ってしまうと、非常にクオリティの高い、
友禅の柄のように感じた。

おおお!となったのは、抽象画。

何?この美しさと奥行き感。
色使いの多彩さと、筆使いの名人芸を駆使した結果、
なんか今までにない精神性まで獲得してしまったような気もする。
時代的に見ると、岡本太郎の先駆的なポジションのような気もした。

果たして、建物の外観も、装飾も堂本印象さんの作品で、
展示品の中には、ステンドグラスや、ドアノブなど、
絵画だけにとらわれない自由な発想があって、
ますます興味が湧いてきた。

京都府立の施設なので、入場料やパンフレットがリーズナブルなのも良かった。
撮影禁止で残念だったが、美術館の最上階、3階の展望室からは、
船岡山の向こうに比叡山や右大文字、左に目を移すと左大文字も見えて絶景!
送り火の日に、ここで日本酒でも飲めたらなあ。
展望室の真下には堂本印象さんの旧邸宅があったので、
美術館を出て寄ってみたが、拝観はできないようだった。

そろそろ旅行も終わりに近づいてきた。
次の目的地は拾得。
来た道に近いバスコースでも一本で行けたのだが、
せっかくなので、違う道から行きたくて、
北大路から堀川経由の道で向かうことにする。

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