「神はその手に宿る 復元師 繭山浩司」。
今日の日曜美術館、すごかったなあ。
陶磁器の復元師の話。

直したところは、自分でもどこか、わからなくなるらしい。
ただ、きれいにするってだけでなく、
使い込まれた陶磁器が壊れると、
その使い込んだところまで復元してしまうのが、良かった。
技術だけやなく、使ってた人の思いまで感じとれる能力。
金継ぎも好きなんやけど、
大抵は、「やっぱり元の方が、、」って思ってまうもんなあ。
ごくたまに、金継ぎして「元よりええかも」ってのも、あるけど。
名言、ぎょうさんあったけど、ワシの好きやったんは、
「後の世に、もっと凄い技術が出来て、自分が直したものを
再び直そうとした時に、邪魔にならないようにしたい」て言葉。
(正確には、こうやないかもしれんけど、こんな意味)
ほんまにモノの価値を分かってて、次の時代に受け渡して行くことが第一の
謙虚な姿勢やな、と思った。
室生寺やったかな?修復の時、江戸時代かどこかの宮大工が、
「ここ、とりあえず、こうやって直しとくけど、
もっとええ直し方あったら、よろしく」みたいなことが書いてあった、
という話、思い出した。
日曜美術館「神はその手に宿る 繭山浩司」、再放送は4月10日20時から、NHK総合で。
NHKプラスでも配信中。
気になった方は、ぜひ!