すべてのマイノリティーの人が、生きやすい世の中になりますように。BBBムービー「99%、いつも曇り」。
ヒリヒリするような映画だった。
一見普通に見えてしまうからこその、アスペルガーの方の抱える悩み、
その周りの人たちの抱える痛みに、
真正面から向かった映画だと思う。
今「普通に見えてしまう」と言ってしまったが、
その「普通」こそ、アスペルガーの人だけではなく、
マイノリティーに属する人たちに、
のしかかって傷つけてしまう言葉なのだな、と感じた。
そういう意味では、アスペルガーに関わらず、
「すべての人が生きやすくするには、どうしたらいいのだろう」
と、考え始めた、今の時代に考えるべきことを、
教えてくれる映画なのかもしれない。
大体「普通」ってなんなのだろう。
すべての面で「普通」の人なんて、
世の中にどれほどいるのだろうか。
変な言い方だけど、すべての面で普通だ、
と言い切れる人なんて滅多にいなくて、
ある意味、その人も、マイノリティーなんだと思う。

ひとつひとつのカットやエピソードが、
すごくよく考えられてる映画でもあった。
「なるほど、ここはここに繋がっているのか」と感心しながら観た。
安易に分かりやすい出来事を出しての、ハッピーエンドにするのではなく、
夫婦二人の心の問題として終わらせてるところに、
心意気、みたいなものを感じた。
すごく小さくて、個人的な話だけど、
目指してるものは、高くて、人間すべてが抱えてる命題でもある気がした。
ちょっとこの映画観てる間にひと騒動あったので、
最後の集中力が少し途切れがちになってしまったのが口惜しい。
そういうことも含めて、もう一度、観てみたい映画である。

