【にほんろっくマスターピースシリーズ第4弾】セメントミキサーズ「東京ラッシャイ」。
身内びいきではないが、鈴木常吉さんのイカ天時代の代表曲である。
トーキングヘッズ的アフリカンリズムのパンクの日本的解釈をベースに、
東欧ルーツのポルカをアメリカ南部的解釈で味付けして、
歌詞にはバナナの叩き売り的要素を混ぜて、
ムード歌謡で仕上げたとでも言えばいいか。
最終的にはオリジナルで、誰にも似ていない、
パンクの初動を持った音楽になっている。
ワシ個人の意見であることは先にお断りしておくが、
パンクミュージックというのは、姿勢の問題であり、
「誰の真似もしないこと」が本質であるべきだと思うのだが、
日本のパンクは、そのほとんどが類型に堕している。
そういう意味では、この曲は、いろんなものの影響を受けながら、
それを消化して、昇華して、唯一のものにした、
日本では希有のパンクだと思う。