大川公園視察と藤田美術館。

昨日、大川公園に天満橋周辺に屋台が出てるのに気がついたので、
今日は、造幣局と並行した、例年なら一番人気のエリアがどんなんか、
観に行った。

例年に比べれば全然やけど、
ちょっとは屋台も出てた。
めっちゃ気に入ってたあげもち屋探したけど、
いてはらへんで残念!

来週は、造幣局の通り抜け※なので、
それ目当てで、あげもち屋さん来てくれたら嬉しいのになあ。
※今年の通り抜けは予約制。今見たら、全枠予約終了でした。

今日は、それだけが目当てではなく、
その向こうにある4月1日にリニューアルオープンしたばかりの
藤田美術館が目的地であった。

藤田美術館は、藤田邸跡公園の中にある。
そう言えば、この公園も「いつか行こう」思ったまま、行ってなかった。
上の写真が公園入り口。
なかなか立派。もちろん、無料。

公園内の一角に多宝塔があって、その向こうの新しい建物が新装なった藤田美術館。

迂闊やったなあ、家からチャリで10分かからんとこに、
こんなええ公園があったとは!

染井吉野も、そろそろ散り初めやな。
今日は、ええ天気なんで、家族連れやカップルも多い。
寝転んでも、気持ちよさそうやもんなあ。

で、藤田美術館。

スッキリして、共用部分は広い窓のある、ええ感じの外観。

たたき石が中まで続いてたり、
広い共用部分に、美術館入らなくても利用できる甘味カフェがあったり、
共用部を土間に見立てたような和室があったり、
なかなか面白い作りになってる。

あれ?チケット売り場は?
美術館に入る列に並ぶと係員の人が来てくれて、
そこで決済するみたい。
これが、開館して間もないからか、オペレーションがちょいと、、。
「お釣りとかどうするんやろう」と思ったら、
キャッシュレス決済のみらしい。
うちのおかんとか、入られへんやないか。
それはええとしとしても、
キャッシュレス決済でやろうとするのに、
電子マネーは使えず、クレジットカードか交通系カードのみ。
つまりスマホが決済に使えない。
これは、今の時代、どうなんやろ。
小さなお店でも導入してることから考えると、
ぜひご一考願いたいところだ。
係員の人の要領の悪さは、
「まだ慣れてないから」ということで、
不問に付すとして、
スマホ決済だけ、よろしくお願いします!

美術館への扉は昔の蔵を再利用してるらしい。
これ以外にも、随所に、先代の美術館のパーツを使ってて、
これは、ワシとしては評価ポイントやな。

10人ずつくらいの制限入場。
今回は、2ターン目くらいで入れた。
その蔵の扉を入ったとこが広場のようになってて、
そこで係員の人からの説明がある。
扉が閉まると真っ暗になってしまうので、少し開けてあるそうだ。
こんな他の美術館にない工夫はおもろいな。

館内は、照明が、かなり暗く落としてあって、
展示品の説明も、名前と作成時代くらいしかない。
これは、文字があるとついつい読んでしまうワシとしてはありがたい。
知識と切り離して、美術品そのものと対峙してほしいという気持ちが、
説明の少なさと照明に表れている。

展示品も絞ってあって、ひとつひとつの美術品と向き合ってほしい、対話してほしい、
という気持ちが伝わって来た。
ちょっと今までにない美術館やな。
なんか一冊だけしか置いてない本屋さんとかのこと、思い出した。

こないだ日曜美術館で観た、修復された青磁鳳凰耳花入!

すごい!!ほんま継ぎ目がわからん。
継ぎ目どころか、失われた龍頭の部分まで再生してるのだ。
その全体の姿が美しいことが、一番素晴らしい。

そして、最後の部屋には「あれ」があるのだ。
けっこう広めの部屋の真ん中に一品だけ展示されている。
この美術館らしい展示の仕方やなあ。
よっぽど、この曜変天目茶碗を藤田美術館は大事にしてるんやろうな。
国宝だけらってわけじゃない。
藤田美術館は実に9点もの国宝を所有してるのだ。
ワシは以前、藤田美術館展で観たことがあるので、再会だけど、
あの時は、たくさんの人の向こうにちょろっと見えただけなので、
じっくり観られるこの機会が、ほんまに嬉しい。

四方から眺めさせて頂こう。

ううむ、やっぱり美しい。
この瑠璃色は釉薬とか自然釉とかではなく、
モルフォ蝶とかと同じ、構造色だというから驚きだ。
これが現代の技術でも、なかなか再現できない理由なのだろう。

けど、世界に4点しか現存してなく、
その全部が日本にあって、3点は国宝、1点は重要文化財になってる曜変天目が
チャリで10分くらいのところにあるのは、嬉しいなあ。
そして家から逆方向にチャリで10分ほど行くと、
これまた国宝、しかも唯一の油滴天目の国宝茶碗を持つ
東洋陶磁美術館があるのだ。
なんと嬉しい立地であることか!

会場出たとこの広い部屋。
美術館内部とはうって変わって、外光に溢れている。
余計に美術館の中で過ごした時間が、
貴重な夢のような時間に思える。

やはり昔の蔵のパーツを利用した窓もええし、そこから見える庭も嬉しい。
多宝塔は、正面にある。

美術館の出口のドアもやはりいかめしい。

これで1000円は値打ちあるなあ。
まだまだ展示品あるはずやから、
また何回も来ることになりそうや。

ええ気になって、家に向かう。
途中、銀橋で、もう一度、桜見物。

ここは、通り抜けの終点の造幣局北門のすぐ近く。
北門から、来週に向けて、咲き具合をチェックしよう。

うむうむ、結構咲いてるな。
来週が楽しみや。
けど、公開前やのに、えらい人がようさん入ってるぞ。
あれは多分、造幣局に併設されてる造幣博物館の見学者。
これも予約制やけど、通り抜けの途中まで入れる。
そうかこの時期に予約して、桜も楽しもうって人たちか、賢いなあ。
ワシが行ったのは、去年3月でそれでも品種によっては咲いてて、
「得した〜〜」と思ったもんだった。

このあと、ちょっとやらかしてしまうのだが、それは長くなるので、また別の投稿で。

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