橋本ヒネモスのBBBムービーvol.8「シスター」「すべてうまくいきますように」「紫 伝説のロックスピリット」。

「シスター 夏のわかれ道」。

※多少、ネタバレあり。

若干、おやっ?と思う雑なとこや、
ファンタジーかい!と思う現実離れしたとこもあったけど、
姉弟の心情には、おおむね寄り添えたので、
けっこう気持ちよく観られる映画やったな。
ワシも、けっこうお姉ちゃんっ子やったんで、
その面でも、共感してたんかもしれん。
姉・弟、二人の演技は文句なしに良い。

中国の男子偏重志向って、そんなに激しいんや。
今は一人っ子政策も、和らいでるみたいやけど、
この頃は徹底してたんやろな。

最後、もうひと押し欲しかったんは
「そこで終わったら、結局、姉は弟のために夢を諦めたんか、
何かの方法で、夢と弟を両立させたんかわからんやん!」てとこかな。
結局、ファンタジーにも思える姉弟の愛情がテーマで、
泣かすことが目的で、
男女格差という現実問題は、それを語るための出汁でしかなかったんかなあ。

エンディングソングは、そのファンタジー的な
ふわふわ感の映画ストーリーに、ピッタリ寄り添ってて、
少しベタつく気がして、ワシ的には、頂けなかった。

「すべてうまくいきますように」。

※多少、ネタバレあり。

ヨーロッパらしい、ユーモアやウィットに富んだヒューマンドラマ。
結構楽しく、観られたのは、観られたのだが、
最後の最後で、もうひとつしっくりこなかったのは、
尊厳死の問題について、
日本とヨーロッパでは、認識が違うからかなあ。
映画を観る以上、お父さんに生きる希望を与えることも、
できた気がするのだが。

なんでゲイのお父さんが、結婚したのか、どういう形で離婚したのか、
もう少し、説明して欲しかった気もする。

もう「明日死ぬ」と覚悟してるお父さんが、
救急車の救命士見て、「あの男の子がかわいい」とか言ってるの観て、
「ああ、やっぱり性能力は衰えても、性欲は尽きんのやなあ」と
少し、諦めにも似た気持ちになってしまいました。

タイトルがなんだかしっくりこなかった。
英語題の割と直訳なんやけど、
「う〜〜む、どういう意味なんやろか」と
映画観終わっても、疑問のままでございました。

「紫 伝説のロックスピリット」。

日本のハードロックの草分けにして、頂点とも言われ、
紆余曲折を経て、今も活動を続ける沖縄のバンド「紫」の
ドキュメンタリー映画。

当時、明日の命も分からない米兵たちの前で演奏してた頃の話、
壮絶やけど、興味深かった。

この頃のバンドをモチーフにした映画「ミラクルシティコザ」にも、
紫のエピソード、いろいろ取り入れられてるんやろなあ、思った。

個人的には、今活動する紫より、当時の紫の音源の方が、
興味あったんやけど、それはあまり出てこなかった。
まあ、現役のバンドなんで、当時の音を、
懐かしさで聴くより、今の音を聴いてほしい、
という気持ちは健全ではあるんやろな。

さあ、次は「コンディショングリーン」のドキュメンタリー、
出てきてほしいな!

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